第333話 猫が腹を揉む
文字数 526文字
・9月20日 猫が腹を揉む
朝からの力仕事の後、やたらに疲れたんで、次の仕事に出かけるまで目覚ましかけて仮眠してた。季節の変わり目のせいかなぁ。
……ふと気づいたら、居候の三毛猫が俺の腹を揉んでた。ゴロゴロいいながら。
なあ、三毛猫よ、俺の腹が出てるって言いたいのか……?
それにしても、すごい力だな、おい。
・9月23日 秋分の日
朝から晴天、今日は秋分の日。
祭日だけど、そんなこと関係なく今日も忙しい。有り難いことだ、うん。昨夜、娘のののかから、「明日、遊びに行ってもいい?」って電話が掛かってきたんだけど、既に決まってるスケジュールを変えるのは無理だった。
──ごめんね、パパ。やっぱりいきなりはダメよね。
そう納得してくれたけど、その通りなんだけど、滅多に我侭言わない子だから、心配になってしまう。何かあったのかな……? 夜にでも、元妻か元義弟の智晴に電話して聞いてみよう。
気がつけば、夕暮れ。西に沈みつつある太陽の光が、赤に鬱金を落としたような、そんな色をしている。夏の盛りとは違う、不思議な色。
秋なんだなぁ。
明日はまた台風の影響で雨だというし、今日出来ることは今日のうちにしておこう。とりあえず、商店街が閉まる前に今日の晩と明日の分の食材を買いに行くか。
朝からの力仕事の後、やたらに疲れたんで、次の仕事に出かけるまで目覚ましかけて仮眠してた。季節の変わり目のせいかなぁ。
……ふと気づいたら、居候の三毛猫が俺の腹を揉んでた。ゴロゴロいいながら。
なあ、三毛猫よ、俺の腹が出てるって言いたいのか……?
それにしても、すごい力だな、おい。
・9月23日 秋分の日
朝から晴天、今日は秋分の日。
祭日だけど、そんなこと関係なく今日も忙しい。有り難いことだ、うん。昨夜、娘のののかから、「明日、遊びに行ってもいい?」って電話が掛かってきたんだけど、既に決まってるスケジュールを変えるのは無理だった。
──ごめんね、パパ。やっぱりいきなりはダメよね。
そう納得してくれたけど、その通りなんだけど、滅多に我侭言わない子だから、心配になってしまう。何かあったのかな……? 夜にでも、元妻か元義弟の智晴に電話して聞いてみよう。
気がつけば、夕暮れ。西に沈みつつある太陽の光が、赤に鬱金を落としたような、そんな色をしている。夏の盛りとは違う、不思議な色。
秋なんだなぁ。
明日はまた台風の影響で雨だというし、今日出来ることは今日のうちにしておこう。とりあえず、商店街が閉まる前に今日の晩と明日の分の食材を買いに行くか。