第361話 1月22。 智晴、インフルエンザに罹る 2

文字数 584文字

智晴から、差し入れのお礼メールが来ていた。熱はもう下がったらしい。医者で処方された薬がよく効いたということだ。

何でも、やっぱりインフルだと分かった時点で、処方された薬をすぐその場で服用するよう指導されたらしい。

発症してから、薬を服用するまでの時間が勝負らしいからな、あれ。早ければ早いほどいいんだそうだ。

それでも、あと数日は養生しないといけないらしく、メールは「まだしばらくはうちに来ないでくださいね」と結ばれていた。

そう言われてもな……やっぱ心配だし。

悩んでいると、追加メールが来た。曰く。「義兄さんにインフルエンザをうつしたって姉さんにバレたら、僕は〆られます。僕のためを思うなら、絶対に絶対に来ないでください。僕はまだ死にたくない」

穏やかじゃないな、おい。元妻はそんなに怖いヒトだっただろうか? 俺にはそんなことなかったと思うんだけど……むしろ、包み込むような優しさのある女性だったというか……。

「姉さんは横暴!」とよく智晴は言うけど、姉と弟ってそういうものなのかな? 俺は男兄弟だったから、そういうのはよく分からないけど。

うーん、今日も差し入れ持って行きたいんだけどなぁ。悩む。熱が下がったんなら、たこ焼きとか食べられるかな? いや、さすがにそれは無理か。やっぱりプッチンプリンかなぁ。

よし、買いに行こう、プッチンプリン!
それくらいのこと、させてくれよ、智晴。
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