第314話 モッタイナイもほどほどに

文字数 645文字

・6月8日 モッタイナイもほどほどに

賞味期限を一日過ぎた牛乳が悪かったのか。
ちょっと酸っぱいな、と思った夕べの味噌汁の残りが悪かったのか。

腹が……、くっ!

『もったいない、は、健康の方がもったいないのよ!』

ああ、いつかの元妻の声が甦る。あの時は、何をもったいないからって食べたんだっけか……そうだ、昼に買ったサンドイッチの残り……。

……うっ! 腸がゴロゴロと鳴って、

……
……

やっぱり、も一回トイレ行っておこう……。





・6月9日 続く微妙な腹下し 


昨日は一日中、微妙な腹下しで調子が悪かった。
夜には良くなったけど……暑いのに冷や汗が滲むってのは、気持ちが悪いもんだ。

そのせいか、今日も何だか腹に力が入らない。

これからは、「ヤバいかも?」と思ったものは、もったいなくても口にしないようにしよう。そうしよう。牛乳は賞味期限を良く見て、開封したら数日内に。味噌汁は冷蔵庫に入れて、持ち越しは翌日まで。

この季節、冷たい味噌汁が美味いんだけどな……。
夜作って、冷まして、すぐ冷蔵庫に入れたら、翌日の昼くらいまでなら加熱しなくても大丈夫かなぁ。

……
……

まあ、腹に来るか来ないかは体調にもよるんだけど、自分で分かってなかったりするからなぁ。その辺りに気をつけないと、娘のののかに叱られる。元妻にも叱られそうだ。ついでに元義弟の智晴にも叱られそうな気がする……。

うん。皆、心配してくれてるんだ。怖いとか思っちゃダメだ。

あー……さっき広瀬のお婆ちゃんにもらった自家製梅酢ドリンク効くぅ。ちょっと腹に力が戻ったかも。
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