第210話 庭先の戦い

文字数 1,001文字



 目の前にとびだしてきた四体のモンスター。

 バジリスクはあんまり大きくない。二十センチくらいのトカゲだ。しっぽがピカピカ青くてキレイなやつ。怖そうには見えないけど、石化攻撃してくるから最優先で倒さないと。

 カマキリンはキリンみたいな網目もようの首の長いカマキリ。カマがやけに大きいんで、攻撃力が高そう。

 キノッコは水玉もようのある赤いカサのキノコだ。細い手足が生えてる。

 ブンブンってのは、さっき三村くんの話のなかには出てこなかったけど、見ためはミツバチの大っきなやつだ。丸っこくて可愛い。

 どれもこれも庭のなかに出てくるようなモンスター。
 つまり、ここってポルッカさんの自宅の庭なんだと思う。

 さて、このときを待ってました。
 ぽよちゃんに聞き耳してもらう前に、僕はまっさきにクルウのステータスを見た。こんなときしか見れないしねぇ。

 クルウのレベルは53。
 あっ、レベルはワレスさんより高いんだ。
 HP750(900)、MP245、力385(499)、体力495(593)、知力290、素早さ250、器用さ255、幸運377。

 うーん。ワレスさんほどではないけど、やっぱりかなり強い。とくに体力はワレスさんより百以上高いんで、もうガチガチだ。これで防具つけたら防御力は700以上なんじゃ?
 HPの高さと固さで、味方を守る騎士なわけか。職業は重騎士。そんなのあるのか。この世界って、けっこう職業の数が多そうだぞ?

 ワレスさんのステータスと見比べると、両者のタイプの違いがよくわかるかな?
 ワレスさんは、これだ。
 HP670(938)、MP420(546)、力410(553)、体力375(412)、知力400(480)、素早さ470(587)、器用さ370(425)、幸運155(170)。

 こうやって見ると、職業マスターのボーナスがいかにありがたいのかわかる。

 ところで、前々から思ってたけど、ここで言う知力はたぶん、I.Qとは別物だ。なぜなら、僕の知力のほうが蘭さんより高いから。現実ではそれはありえない。I.Qで言うなら、断然、蘭さんのほうが高いはず。
 ここでの知力は魔法の効きやすさとか、魔法の覚えやすさとか、そういうものなんだろう。

 まあ、それは置いといて、クルウのステータスだ。
 マジックはワレスさんにくらべて、ずいぶん少ない。

 マジック
 元気いっぱい〜ヽ(*´∀`)
 死なないでぇー!(>ω
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登場人物紹介

東堂薫(僕)

ニックネームは、かーくん。

アパレルショップで働くゆるキャラ的人間。

「なかの人、しまねっこだよね?」とリアルで言われたことがある。

東堂猛(兄)

顔よし、頭よし、武芸も達人。

でも、今回の話では何やら妙な動きをしている。

九重蘭(ここのえらん)

同居している友人……なのだが、こっちの世界では女の子?

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