第121話 騎士と姫
文字数 1,846文字
姫リンゴとイバラの騎士はペアで出てくることが多い。姫と騎士だからかな? イバラの騎士は姫リンゴを守ってるつもりなんだろうか?
かばうを使って、パーティーの受けるダメージを全部、自分にひきよせるんで、ちょっとやっかいだ。チビっこいモンスターのくせに、意外にHPが高い。しかも、ぽよぽよに乗ってるせいか素早さと回避率も高い。
そうまでして、なんで姫リンゴをさきに倒したいかというと、わけがある。
蘭さんの攻撃。四連発!
ビシッ! スカッ。ビシッ! スカッ。
二回かわされた。
「ガブガブ草を狙ったんですけどね。やっぱり、イバラの騎士が受けちゃいますね」
「あいつ、めんどうやなぁ」
三村くんの攻撃!
三村くんはまだ鉄のブーメランのまま。ポイッと放ると、スカスカ、ガツンとイバラの騎士が一人で受ける。
蘭さんの鞭攻撃のダメージがあるんで、さすがに倒れた。
次は僕の番。
ガブガブ草に行くべきか、姫リンゴに行くべきか。どっちも、いやらしい攻撃してくるモンスターだ。
「どっち攻撃しよう?」
「ガブガブ草ですね。あいつ、クリティカルが出やすいし」
ガブガブ草はノーマル攻撃しかしてこないが、一回の破壊力がかなりある。クリティカルが決まると、蘭さんでも一撃死もありうる。
「じゃあ、ガブガブ草で」
僕はガブガブ草のそばまで走ると、破魔の剣を地面スレスレにスライドさせた。ガブガブ草は大地に根を張る習性があるんで、こうすると攻撃をよけられることがない。必ず当たる。
ピギャーーーーッという悲鳴をあげて、ガブガブ草は倒れた。根っこ切られると生きていけないのねぇ。ごめんね……で、でも、雑草はたくましいから、また生えてくるよ。うん。
さあ、あとは姫リンゴだけだ。
姫リンゴはイバラの騎士に守られてるうちは、補助系魔法しか使わない弱っちい子だ。でも、騎士がいなくなると豹変する。
姫リンゴの裏の顔!
姫リンゴは毒リンゴになった!
お姫様が毒々しい紫色のマントをはおった魔女に変身する。
二つの顔を持つ女——
女の子って、怖いね。
*
「シャケは毒耐性持ってないんですよね? 馬車に入ってください」と、蘭さん。
蘭さんはアナコンダ戦で手に入れた、毒を無効にする蛇の牙を持ってるし、僕もばあちゃんの御守りのおかげで毒に耐性がある。クマりんの赤いリボンも毒耐性だ。
そう。姫リンゴは毒攻撃をしかけてくる。
「お兄さま。わたしも毒、魅了、即死魔法を無効にしてくれる“妖精の首飾り”をつけています。わたしにも戦わせてください」
スズランがそう言って馬車から出てきた。
スズランが戦うの初めてだな。
シャケとスズランが入れかわって、仕切りなおし。
戦闘中のせいか、スズランのステータスを見ることができた。
レベル20。
HP120、MP180(216)、力30、体力35、知力100(120)、素早さ70、器用さ60、幸運62。
職業はすでに賢者だ。
なので、マジックがすごい。
マジック
燃えろ〜(^_^*)
もっと燃えろ〜(^_^*)
燃えつきろ〜(^_^*)
みんな、燃えつきろ〜(^_^*)
冷たくなれ〜(°▽°)
もっと冷たくなれ〜(°▽°)
凍りつけ〜(°▽°)
みんな、凍りつけ〜(°▽°)
元気になれ〜ヽ(*´∀`)
もっと元気になれ〜ヽ(*´∀`)
元気いっぱい〜ヽ(*´∀`)
みんな、もっと元気になれ〜ヽ(*´∀`)
死なないで〜?( ;∀;)
死なないでぇー!( ;∀;)
がんばろ〜o(^o^)o
巻きで行こう〜( ̄^ ̄)
ヘッチャラさ〜(*'▽'*)
たぶん、“ヘッチャラさ”は防御をかためる呪文。
ほかにもあったけど割愛。
職業スキル
知力アップ(20%)
MPアップ(20%)
杖装備可能
ローブ装備可能
MP吸収(10%)
魔法ダメージ軽減(5%)
得意技
転職の祈り
巫女
機械医療師
転職の祈りと巫女はわかる。
機械医療師ってなんだ?
あっ! アレか。スズランは僕の書いた小説のなかに出てくる女の子だった。『幼形成熟BOXのララバイ』カクヨムにて連載中。
そのなかで、機械医療師って職業についてるんだよな。ちょっとどんな特技か想像つかないけど。
素早さはそんなにズバ抜けてないんだな。
なので、入れかわり直後のターンは動けない。
クマりんは次の毒リンゴの攻撃にそなえて身を守った。僕の買ってあげた茶色いクマを前面につきだす。
毒リンゴの攻撃!
毒リンゴ爆弾をなげてきた!
パーティー全体にダメージ!
かばうを使って、パーティーの受けるダメージを全部、自分にひきよせるんで、ちょっとやっかいだ。チビっこいモンスターのくせに、意外にHPが高い。しかも、ぽよぽよに乗ってるせいか素早さと回避率も高い。
そうまでして、なんで姫リンゴをさきに倒したいかというと、わけがある。
蘭さんの攻撃。四連発!
ビシッ! スカッ。ビシッ! スカッ。
二回かわされた。
「ガブガブ草を狙ったんですけどね。やっぱり、イバラの騎士が受けちゃいますね」
「あいつ、めんどうやなぁ」
三村くんの攻撃!
三村くんはまだ鉄のブーメランのまま。ポイッと放ると、スカスカ、ガツンとイバラの騎士が一人で受ける。
蘭さんの鞭攻撃のダメージがあるんで、さすがに倒れた。
次は僕の番。
ガブガブ草に行くべきか、姫リンゴに行くべきか。どっちも、いやらしい攻撃してくるモンスターだ。
「どっち攻撃しよう?」
「ガブガブ草ですね。あいつ、クリティカルが出やすいし」
ガブガブ草はノーマル攻撃しかしてこないが、一回の破壊力がかなりある。クリティカルが決まると、蘭さんでも一撃死もありうる。
「じゃあ、ガブガブ草で」
僕はガブガブ草のそばまで走ると、破魔の剣を地面スレスレにスライドさせた。ガブガブ草は大地に根を張る習性があるんで、こうすると攻撃をよけられることがない。必ず当たる。
ピギャーーーーッという悲鳴をあげて、ガブガブ草は倒れた。根っこ切られると生きていけないのねぇ。ごめんね……で、でも、雑草はたくましいから、また生えてくるよ。うん。
さあ、あとは姫リンゴだけだ。
姫リンゴはイバラの騎士に守られてるうちは、補助系魔法しか使わない弱っちい子だ。でも、騎士がいなくなると豹変する。
姫リンゴの裏の顔!
姫リンゴは毒リンゴになった!
お姫様が毒々しい紫色のマントをはおった魔女に変身する。
二つの顔を持つ女——
女の子って、怖いね。
*
「シャケは毒耐性持ってないんですよね? 馬車に入ってください」と、蘭さん。
蘭さんはアナコンダ戦で手に入れた、毒を無効にする蛇の牙を持ってるし、僕もばあちゃんの御守りのおかげで毒に耐性がある。クマりんの赤いリボンも毒耐性だ。
そう。姫リンゴは毒攻撃をしかけてくる。
「お兄さま。わたしも毒、魅了、即死魔法を無効にしてくれる“妖精の首飾り”をつけています。わたしにも戦わせてください」
スズランがそう言って馬車から出てきた。
スズランが戦うの初めてだな。
シャケとスズランが入れかわって、仕切りなおし。
戦闘中のせいか、スズランのステータスを見ることができた。
レベル20。
HP120、MP180(216)、力30、体力35、知力100(120)、素早さ70、器用さ60、幸運62。
職業はすでに賢者だ。
なので、マジックがすごい。
マジック
燃えろ〜(^_^*)
もっと燃えろ〜(^_^*)
燃えつきろ〜(^_^*)
みんな、燃えつきろ〜(^_^*)
冷たくなれ〜(°▽°)
もっと冷たくなれ〜(°▽°)
凍りつけ〜(°▽°)
みんな、凍りつけ〜(°▽°)
元気になれ〜ヽ(*´∀`)
もっと元気になれ〜ヽ(*´∀`)
元気いっぱい〜ヽ(*´∀`)
みんな、もっと元気になれ〜ヽ(*´∀`)
死なないで〜?( ;∀;)
死なないでぇー!( ;∀;)
がんばろ〜o(^o^)o
巻きで行こう〜( ̄^ ̄)
ヘッチャラさ〜(*'▽'*)
たぶん、“ヘッチャラさ”は防御をかためる呪文。
ほかにもあったけど割愛。
職業スキル
知力アップ(20%)
MPアップ(20%)
杖装備可能
ローブ装備可能
MP吸収(10%)
魔法ダメージ軽減(5%)
得意技
転職の祈り
巫女
機械医療師
転職の祈りと巫女はわかる。
機械医療師ってなんだ?
あっ! アレか。スズランは僕の書いた小説のなかに出てくる女の子だった。『幼形成熟BOXのララバイ』カクヨムにて連載中。
そのなかで、機械医療師って職業についてるんだよな。ちょっとどんな特技か想像つかないけど。
素早さはそんなにズバ抜けてないんだな。
なので、入れかわり直後のターンは動けない。
クマりんは次の毒リンゴの攻撃にそなえて身を守った。僕の買ってあげた茶色いクマを前面につきだす。
毒リンゴの攻撃!
毒リンゴ爆弾をなげてきた!
パーティー全体にダメージ!