生と死と 8
文字数 809文字
黎明の呼び手のメンバーに囲まれたムツヤだったが、裏の道具持ちは居なかったので軽く蹴散らしていた。
隠れていたアシノ達も現れて加勢する。ものの数分で、立ち上がっている者はムツヤ達以外に存在しなくなった。
「ユモト、探知盤でミシロが飛んでいった方角を見ろ」
「はい!」
探知盤を取り出してユモトは方角を確認した。
「東に向かっています」
「そうか。ムツヤ、記憶を消す前にこいつ等を尋問するぞ」
ユモトとムツヤの拘束魔法で自由を奪った者達にアシノは問いかける。
「お前等、まずミシロはどこへ行った?」
返事は無い。沈黙の中、アシノはムツヤに言った。
「ムツヤ、ナイフを貸せ。コイツ等の指を一本ずつ落とす」
「……、わがりまじだ」
ムツヤはカバンからナイフを取り出してアシノに渡す。
「さぁ、答えろ!!」
ナイフを首に突き付けてアシノが言った。
「誰が答えるものか、やるのならやれ。それに俺達もミシロ様の居場所は知らぬ」
口を割らない男の手にアシノはナイフを突き立てた。
「ぐっ、ぐがあああ」
「アシノ!? まさか本当にやるなんて……」
ユモトは思わず目を背けた。雪が鮮血に染まっていく。
「くそっ、本当に知らないんだ!!」
アシノは黙ってもう片方の手も同じ様に刺した。
「あがあああああ」
一向に口を割ろうとしない男を見て、真実を知っているのか、知らないのか、これ以上は無駄だとアシノは判断する。
男に回復薬を掛けると、奇声を上げて傷が治る。
「ムツヤ、裏の道具に関する記憶を消しておけ」
「わがりまじだ……」
ムツヤが記憶を消し終わると、黎明の呼び手のメンバーを連れて治安維持部隊の拠点まで連れて行き引き渡した。
それと同時に、ミシロが魔人になった事を報告する。
宿に戻り、部屋の中へ入る。暖かいそこで皆は緊張がほぐれた。
「あー、暖かい。生き返るわー」
ルーは暖炉の前で体を暖めていた。アシノが皆に話し始める。
「まずはお疲れ。皆、今回もよく頑張った」
隠れていたアシノ達も現れて加勢する。ものの数分で、立ち上がっている者はムツヤ達以外に存在しなくなった。
「ユモト、探知盤でミシロが飛んでいった方角を見ろ」
「はい!」
探知盤を取り出してユモトは方角を確認した。
「東に向かっています」
「そうか。ムツヤ、記憶を消す前にこいつ等を尋問するぞ」
ユモトとムツヤの拘束魔法で自由を奪った者達にアシノは問いかける。
「お前等、まずミシロはどこへ行った?」
返事は無い。沈黙の中、アシノはムツヤに言った。
「ムツヤ、ナイフを貸せ。コイツ等の指を一本ずつ落とす」
「……、わがりまじだ」
ムツヤはカバンからナイフを取り出してアシノに渡す。
「さぁ、答えろ!!」
ナイフを首に突き付けてアシノが言った。
「誰が答えるものか、やるのならやれ。それに俺達もミシロ様の居場所は知らぬ」
口を割らない男の手にアシノはナイフを突き立てた。
「ぐっ、ぐがあああ」
「アシノ!? まさか本当にやるなんて……」
ユモトは思わず目を背けた。雪が鮮血に染まっていく。
「くそっ、本当に知らないんだ!!」
アシノは黙ってもう片方の手も同じ様に刺した。
「あがあああああ」
一向に口を割ろうとしない男を見て、真実を知っているのか、知らないのか、これ以上は無駄だとアシノは判断する。
男に回復薬を掛けると、奇声を上げて傷が治る。
「ムツヤ、裏の道具に関する記憶を消しておけ」
「わがりまじだ……」
ムツヤが記憶を消し終わると、黎明の呼び手のメンバーを連れて治安維持部隊の拠点まで連れて行き引き渡した。
それと同時に、ミシロが魔人になった事を報告する。
宿に戻り、部屋の中へ入る。暖かいそこで皆は緊張がほぐれた。
「あー、暖かい。生き返るわー」
ルーは暖炉の前で体を暖めていた。アシノが皆に話し始める。
「まずはお疲れ。皆、今回もよく頑張った」