チェイサー 4
文字数 946文字
その頃、ムツヤとカミクガはまだ追いかけっこを続けていた。
モモ達からは遠くゴマ粒の様な距離まで走り去ってしまった。
「なかなか速いですね、でも私もぉ、足の速さには自信あるんですよぉ」
カミクガはムツヤの隣に並んで走る。それをチラリと見てムツヤは更にスピードを上げた。
「ムツヤ聞こえるか? 状況はどうだ!!」
アシノは王都でコウモリを追いかけながら連絡石でムツヤに話しかける。
「カミクガさんにずっと追いかけられてまず!!!」
まずいなとアシノは思った。こちらもコウモリがどんどん王都の中へ侵入している。
「ムツヤ!! 悪いが聞きたいことがある。弓も魔法も通じないモンスターが居るんだ。だが、私のワインボトルのフタだけは効く!! 何か情報を知らないか!?」
「すいません、わがりまぜん!!」
コウモリをまた撃ち落としながら「そうか」とアシノは言う。
このままでは王都の住民が危ない。
ここで、アシノは一か八かの賭けに出た。
「ムツヤ、王都に向かって走れ!! そして援護をしてくれ!!」
「わがりまじだ!!」
ムツヤは煙を上げながら∪ターンをして王都へと向かい、カミクガも続く。
剣を構えて道中の魔物の群れを押し斬り、ムツヤの通った後は1本の線のように綺麗に道が出来ていた。
「やっぱり只者じゃありませんねぇ」
その道をカミクガも走る。王都が目前まで近付いてきた。
「青い鎧の冒険者……」
兵隊長が遠くから走りくるムツヤを見て驚く。千里眼を使う兵が声を上げた。
「兵長、青い鎧を纏った者です!! その後ろにカミクガ様がいます!!」
「青い鎧の冒険者が来たか……」
サツキも魔物を斬り捨ててからムツヤの方を向く。
青い鎧の冒険者、敵か味方か分からない者が王都に近付くのは危険だと考え、前線から引いた。
そして、ムツヤが王都に近付く頃、防御壁に激突を繰り返していたコウモリは方向を変えてムツヤに襲いかかった。
ムツヤはそれらを魔剣ムゲンジゴクで切り裂く。するとコウモリは煙となって消えていった。
カミクガの元にもコウモリがやってくる。バチバチと電気を込めてナイフで切り裂いたつもりだったが、その一撃はコウモリをすり抜けた。
「なっ!?」
驚きの声を上げて一旦距離を取る。その間にムツヤは次々とコウモリを斬り捨てていった。
モモ達からは遠くゴマ粒の様な距離まで走り去ってしまった。
「なかなか速いですね、でも私もぉ、足の速さには自信あるんですよぉ」
カミクガはムツヤの隣に並んで走る。それをチラリと見てムツヤは更にスピードを上げた。
「ムツヤ聞こえるか? 状況はどうだ!!」
アシノは王都でコウモリを追いかけながら連絡石でムツヤに話しかける。
「カミクガさんにずっと追いかけられてまず!!!」
まずいなとアシノは思った。こちらもコウモリがどんどん王都の中へ侵入している。
「ムツヤ!! 悪いが聞きたいことがある。弓も魔法も通じないモンスターが居るんだ。だが、私のワインボトルのフタだけは効く!! 何か情報を知らないか!?」
「すいません、わがりまぜん!!」
コウモリをまた撃ち落としながら「そうか」とアシノは言う。
このままでは王都の住民が危ない。
ここで、アシノは一か八かの賭けに出た。
「ムツヤ、王都に向かって走れ!! そして援護をしてくれ!!」
「わがりまじだ!!」
ムツヤは煙を上げながら∪ターンをして王都へと向かい、カミクガも続く。
剣を構えて道中の魔物の群れを押し斬り、ムツヤの通った後は1本の線のように綺麗に道が出来ていた。
「やっぱり只者じゃありませんねぇ」
その道をカミクガも走る。王都が目前まで近付いてきた。
「青い鎧の冒険者……」
兵隊長が遠くから走りくるムツヤを見て驚く。千里眼を使う兵が声を上げた。
「兵長、青い鎧を纏った者です!! その後ろにカミクガ様がいます!!」
「青い鎧の冒険者が来たか……」
サツキも魔物を斬り捨ててからムツヤの方を向く。
青い鎧の冒険者、敵か味方か分からない者が王都に近付くのは危険だと考え、前線から引いた。
そして、ムツヤが王都に近付く頃、防御壁に激突を繰り返していたコウモリは方向を変えてムツヤに襲いかかった。
ムツヤはそれらを魔剣ムゲンジゴクで切り裂く。するとコウモリは煙となって消えていった。
カミクガの元にもコウモリがやってくる。バチバチと電気を込めてナイフで切り裂いたつもりだったが、その一撃はコウモリをすり抜けた。
「なっ!?」
驚きの声を上げて一旦距離を取る。その間にムツヤは次々とコウモリを斬り捨てていった。