後輩勇者 2
文字数 1,005文字
ムツヤ達は城の1室に通されていた。勇者サツキとの面会をする為である。
ソワソワとするムツヤ達の目の前でドアが開き、人が入ってきた。
1番最初に入った人間は、青みがかった長い黒髪と凛とした佇まい。
そして、整った顔立ち。いかにも強そうな女だった。
その女はアシノを見つけるなり、両腕を開いて、走って……。
抱きつこうとした。
アシノはさっとそれを避ける。女は勢い余って壁に激突する。
「何で避けるんですかーアシノ先輩!!!」
「いや、抱きつかれそうになったら普通避けるだろ」
「酷いですー!! 先輩と後輩の感動の再会じゃないですか!! そりゃハグの1つもありますよ!!!」
先程までの凛とした佇まいはどこへやら、女はビービー喚いていた。
「アシノ様、サツキがマジ本当すいません!! サツキ、やめろって!!」
その女はサツキと呼ばれていた。という事はこの女が勇者サツキなのだろう。皆、思っていた勇者と違い面食らっていた。
「サツキちゃんみっともなぁーい」
金髪ツーサイドアップのサツキ達よりも一回り小さい少女がクスクスと笑いながら言った。
「あ、どうも勇者サツキ一行でーす。私はクサギ、よろしくー!」
褐色の肌で、赤みがかった銀髪をサイドテールでまとめている女はそう自己紹介をした。
「こんにちは皆さん、私はカミクガです」
小さい金髪の少女はどこか見下したような笑顔をしながらそう言った。
「みんな、この2人は銀色の聖女クサギと落雷のカミクガと呼ばれている実力者だ」
再度抱きつこうとするサツキをかわしてアシノが補足をする。
「アシノ様ー、その二つ名マジはずいんでやめてくださいー」
クサギは手を振りながら言う。確かに聖女と言われれば頭にクエスチョンマークが浮かぶ印象だ。
「そんでコイツはアホのサツキだ」
勇者サツキの頭を押さえつけながらアシノは言う。
「そんな! 酷いですアシノ先輩!! いや、親しき仲の無礼講って奴ですか!?」
「どんだけポジティブなんだよお前は!!」
「それじゃこっちも自己紹介をしましょうか。私はルー天才召喚術師よ!!」
ルーは勝手に二つ名を名乗り自己紹介を始めた。
「ごんにちは、ムツヤ・バックカントリーでず!!」
ムツヤは姿勢を正して言う。それに続いて皆も話し始める。
「はじめまして、モモと申します」
「あっ、えっと、ユモトです」
「ヨーリィです」
「皆さんヨロシクー!! しくよろ!!」
クサギは軽いノリで言った。
ソワソワとするムツヤ達の目の前でドアが開き、人が入ってきた。
1番最初に入った人間は、青みがかった長い黒髪と凛とした佇まい。
そして、整った顔立ち。いかにも強そうな女だった。
その女はアシノを見つけるなり、両腕を開いて、走って……。
抱きつこうとした。
アシノはさっとそれを避ける。女は勢い余って壁に激突する。
「何で避けるんですかーアシノ先輩!!!」
「いや、抱きつかれそうになったら普通避けるだろ」
「酷いですー!! 先輩と後輩の感動の再会じゃないですか!! そりゃハグの1つもありますよ!!!」
先程までの凛とした佇まいはどこへやら、女はビービー喚いていた。
「アシノ様、サツキがマジ本当すいません!! サツキ、やめろって!!」
その女はサツキと呼ばれていた。という事はこの女が勇者サツキなのだろう。皆、思っていた勇者と違い面食らっていた。
「サツキちゃんみっともなぁーい」
金髪ツーサイドアップのサツキ達よりも一回り小さい少女がクスクスと笑いながら言った。
「あ、どうも勇者サツキ一行でーす。私はクサギ、よろしくー!」
褐色の肌で、赤みがかった銀髪をサイドテールでまとめている女はそう自己紹介をした。
「こんにちは皆さん、私はカミクガです」
小さい金髪の少女はどこか見下したような笑顔をしながらそう言った。
「みんな、この2人は銀色の聖女クサギと落雷のカミクガと呼ばれている実力者だ」
再度抱きつこうとするサツキをかわしてアシノが補足をする。
「アシノ様ー、その二つ名マジはずいんでやめてくださいー」
クサギは手を振りながら言う。確かに聖女と言われれば頭にクエスチョンマークが浮かぶ印象だ。
「そんでコイツはアホのサツキだ」
勇者サツキの頭を押さえつけながらアシノは言う。
「そんな! 酷いですアシノ先輩!! いや、親しき仲の無礼講って奴ですか!?」
「どんだけポジティブなんだよお前は!!」
「それじゃこっちも自己紹介をしましょうか。私はルー天才召喚術師よ!!」
ルーは勝手に二つ名を名乗り自己紹介を始めた。
「ごんにちは、ムツヤ・バックカントリーでず!!」
ムツヤは姿勢を正して言う。それに続いて皆も話し始める。
「はじめまして、モモと申します」
「あっ、えっと、ユモトです」
「ヨーリィです」
「皆さんヨロシクー!! しくよろ!!」
クサギは軽いノリで言った。