裏の道具を装備していくかい? 2
文字数 918文字
それは不思議な感覚だった。思い切り盾を殴ったはずなのにモモの手に衝撃は無く、音も無い。
「この盾ってどんなに強く殴られても大丈夫なんですよ」
ヘラヘラとムツヤは笑っていたが、ルーが大声を出した。
「あー!!! それってもしかして『無力化の盾』じゃないの!?」
「無力?」
ムツヤは首を傾げてそう口にした、ルーはムツヤの腕を引き寄せて盾を間近で眺める。
その際、腕にルーの柔らかな胸がメイド服越しに思い切り当たっており、ムツヤはそちらに驚く。
「無力化の盾ってのは、伝説の盾でどんな衝撃も吸収してしまうのよ!!」
「伝説? いやこれも沢山落ちてましたけど……」
ムツヤは盾を持つことをあまり好まなかったので、今まで興味を持つことがなかった。
「む、ムツヤっち!! 私にも1枚研究用に頂戴!!」
「あっはい」
興奮するルーにムツヤはカバンから取り出した無力化の盾を手渡す。
「ありがとー!! ムツヤだーいすき!」
テンションが上りきってしまったのか、盾を受け取ったルーはお礼を言ってムツヤに抱きついた。またムツヤの顔がだらしなくデレデレとし始める。
「る、ルー殿? ちょっと興奮し過ぎでは!?」
心の奥底で何だかモヤモヤする感情を感じながらモモは興奮しきったルーを制止した。
「あーごめんごめん、ついね」
口ではごめんと言いつつも、ルーは悪びれた素振りが無く、ムツヤをパッと離してニコニコとしている。
「後はモモちゃん用の鎧があったら出してよムツヤっち」
ルーはおちゃらけた感じで言った。何かを口にする度に忙 しなく動くのでメイド服のスカートがひらひらと舞っていた。
「魔力が減らない鎧だとこれはどうですか?」
ムツヤが取り出したのは立派な鎧だ。
「何これ、魔法で凄い強化されてるじゃない!! こんな見事な強化は見たこと無いわ!」
どうやらルーが興奮する程度には凄いものらしい、モモはその鎧を手にとってみる。
まるで羽のような軽さのそれは「本当に攻撃が防げるのか?」と逆に不安になるほどだ。
「ありがとうございますムツヤ殿」
「どういたしまして」
2人はお互いに1礼した。モモはこの貰った道具でムツヤを、仲間たちを守ると心に固く誓った。
「お次はユモトちゃんの番だねー」
「この盾ってどんなに強く殴られても大丈夫なんですよ」
ヘラヘラとムツヤは笑っていたが、ルーが大声を出した。
「あー!!! それってもしかして『無力化の盾』じゃないの!?」
「無力?」
ムツヤは首を傾げてそう口にした、ルーはムツヤの腕を引き寄せて盾を間近で眺める。
その際、腕にルーの柔らかな胸がメイド服越しに思い切り当たっており、ムツヤはそちらに驚く。
「無力化の盾ってのは、伝説の盾でどんな衝撃も吸収してしまうのよ!!」
「伝説? いやこれも沢山落ちてましたけど……」
ムツヤは盾を持つことをあまり好まなかったので、今まで興味を持つことがなかった。
「む、ムツヤっち!! 私にも1枚研究用に頂戴!!」
「あっはい」
興奮するルーにムツヤはカバンから取り出した無力化の盾を手渡す。
「ありがとー!! ムツヤだーいすき!」
テンションが上りきってしまったのか、盾を受け取ったルーはお礼を言ってムツヤに抱きついた。またムツヤの顔がだらしなくデレデレとし始める。
「る、ルー殿? ちょっと興奮し過ぎでは!?」
心の奥底で何だかモヤモヤする感情を感じながらモモは興奮しきったルーを制止した。
「あーごめんごめん、ついね」
口ではごめんと言いつつも、ルーは悪びれた素振りが無く、ムツヤをパッと離してニコニコとしている。
「後はモモちゃん用の鎧があったら出してよムツヤっち」
ルーはおちゃらけた感じで言った。何かを口にする度に
「魔力が減らない鎧だとこれはどうですか?」
ムツヤが取り出したのは立派な鎧だ。
「何これ、魔法で凄い強化されてるじゃない!! こんな見事な強化は見たこと無いわ!」
どうやらルーが興奮する程度には凄いものらしい、モモはその鎧を手にとってみる。
まるで羽のような軽さのそれは「本当に攻撃が防げるのか?」と逆に不安になるほどだ。
「ありがとうございますムツヤ殿」
「どういたしまして」
2人はお互いに1礼した。モモはこの貰った道具でムツヤを、仲間たちを守ると心に固く誓った。
「お次はユモトちゃんの番だねー」