VSメボシ 3
文字数 922文字
「その程度ですかな?」
不敵に笑う魔人メボシ。トチノハは、より強力な爆発魔法を浴びせるために距離を詰める。
その後ろからキヌが矢で援護射撃を行 った。倍速の魔法で目にも留まらぬ速さで飛び、連射される矢。
メボシまで五メートル程の距離になり、トチノハは右手を突き出してメボシを爆破する。
「中々やりますな」
そんな事を言っていたが、魔人は傷一つ負っていなかった。反撃とばかりに光弾を飛ばしてくるも、今度はトチノハの爆発魔法で相殺される。
爆風の中から矢が現れ、連続でメボシを襲ったが、届くことはなかった。
「それでは、そろそろ」
飛んできた矢をわざと防御壁に刺さる様にして、そのまま指をクイッと上げる。
矢の方向は反転し、キヌ向かって飛んでいった。
軽く避けたはずだが、キヌは全身に矢が刺さる。なんと、矢がキヌを追尾して方向転換をしたのだ。
「ぐがっ」
いつも余裕そうなキヌがそう一言だけ声を漏らして地面へと倒れる。
メボシは空中に飛び上がり、トチノハの真上から連続で光弾を雨のように降らせた。
爆破魔法でそれらを防ぐが、やがて限界が来る。一つ、また一つと撃ち漏らした光弾をトチノハは浴びて、傷を負う。
「これで終わりです」
メボシの周りに大量の光弾が浮遊する。そして、一気にトチノハへ降り注いだ。
土煙が舞って、それが晴れた時。キヌはフッと笑う。
「遅いな、ヒーロー」
トチノハの前にはムツヤが立っており、ドーム状の防御壁を展開していた。
アシノ達もそれと同時に城へ乗り込む。
「助かったよ。ムツヤくん」
「大丈夫でずか!?」
「あぁ、私は大丈夫だ」
メボシはムツヤを見て高笑いをする。
「あなたが、恐らくこの世界で最強でしょう。楽しめそうだ」
ムツヤは防御壁を消し、メボシに向かって高く跳び、剣で切りつけた。
「流石は裏の世界の住人です」
メボシもどこからか剣を取り出してそれを受け止める。ムツヤの馬鹿力で手がジンジンとした。
光弾を飛ばしながら地上に下りるが、ムツヤが剣を振るうと業火で消し飛ばされてしまう。
地面に足を着けた二人は激しく斬りあった。ムツヤの剣を躱し、受け止め、反撃とばかりに剣を突き出す。
ムツヤもそれを軽く避けて左手から魔法の雷を打ち出した。
不敵に笑う魔人メボシ。トチノハは、より強力な爆発魔法を浴びせるために距離を詰める。
その後ろからキヌが矢で援護射撃を
メボシまで五メートル程の距離になり、トチノハは右手を突き出してメボシを爆破する。
「中々やりますな」
そんな事を言っていたが、魔人は傷一つ負っていなかった。反撃とばかりに光弾を飛ばしてくるも、今度はトチノハの爆発魔法で相殺される。
爆風の中から矢が現れ、連続でメボシを襲ったが、届くことはなかった。
「それでは、そろそろ」
飛んできた矢をわざと防御壁に刺さる様にして、そのまま指をクイッと上げる。
矢の方向は反転し、キヌ向かって飛んでいった。
軽く避けたはずだが、キヌは全身に矢が刺さる。なんと、矢がキヌを追尾して方向転換をしたのだ。
「ぐがっ」
いつも余裕そうなキヌがそう一言だけ声を漏らして地面へと倒れる。
メボシは空中に飛び上がり、トチノハの真上から連続で光弾を雨のように降らせた。
爆破魔法でそれらを防ぐが、やがて限界が来る。一つ、また一つと撃ち漏らした光弾をトチノハは浴びて、傷を負う。
「これで終わりです」
メボシの周りに大量の光弾が浮遊する。そして、一気にトチノハへ降り注いだ。
土煙が舞って、それが晴れた時。キヌはフッと笑う。
「遅いな、ヒーロー」
トチノハの前にはムツヤが立っており、ドーム状の防御壁を展開していた。
アシノ達もそれと同時に城へ乗り込む。
「助かったよ。ムツヤくん」
「大丈夫でずか!?」
「あぁ、私は大丈夫だ」
メボシはムツヤを見て高笑いをする。
「あなたが、恐らくこの世界で最強でしょう。楽しめそうだ」
ムツヤは防御壁を消し、メボシに向かって高く跳び、剣で切りつけた。
「流石は裏の世界の住人です」
メボシもどこからか剣を取り出してそれを受け止める。ムツヤの馬鹿力で手がジンジンとした。
光弾を飛ばしながら地上に下りるが、ムツヤが剣を振るうと業火で消し飛ばされてしまう。
地面に足を着けた二人は激しく斬りあった。ムツヤの剣を躱し、受け止め、反撃とばかりに剣を突き出す。
ムツヤもそれを軽く避けて左手から魔法の雷を打ち出した。