魔人の爪痕 7
文字数 1,246文字
「さて、それじゃ探知盤の反応をたどって、さっさと回収しちまうか」
「はい、そうですね!」
アシノの言葉にユモトは返事をし、皆で裏の道具の反応へと近付く。
そんな時だった。街に警鐘が鳴り響く。
「これは……」
モモは周りを見渡した。遠くから鳥が向かってくるのが見える。
「鳥が来でますね」
ムツヤの言葉に緊張が走る。そして、ユモトも声を上げた。
「あ、探知盤の反応が動いていきます!」
「そうか、急いで回収しちまうぞ!!」
探知盤の反応は街の外へと向かっていく。ムツヤ達もそれを追って街の外へと急いだ。
街の衛兵や、冒険者が街の外には集まっていた。鳥から街を守るために戦闘が始まる。
鳥が冒険者に突撃した。盾で弾いたが、鳥とは思えない衝撃で後ろに倒れてしまう。
衛兵も冒険者も、剣や槍を振るうが、すばしっこい鳥に攻撃を当てることが出来ず、中々苦戦を強いられていた。
「お待たせしました、皆さん」
そんな中、男が一人現れた。戦闘に見合わないスーツのような服に、シルクハットを被っている。
「あ、ジョンさんだ!! ジョンさんが来たぞー!!!」
そんな声と共に歓声が上がる。鳥が集団でジョンと呼ばれた男に襲いかかる。
「出るか、ジョンさんの48の鳥殺しが!!」
ジョンは短剣を構え、次々に鳥を切り裂いていく。
「出たぁ!! 48の鳥殺し『華麗なるお造り』だ!!」
冒険者の間ではジョンコールが巻き起こる。そんな光景を、遅れてやって来たアシノ達は見ていた。
「なんだあれ……」
開口一番アシノが言ったのはそれだった。
「なんか知らないけど、腕の立つ冒険者がいるみたいね」
ルーはそんな事を言いながら精霊召喚の準備を始める。
そこで、一人の冒険者がアシノに気付いてこちらを指さして来た。
「あ、あれは!? あの赤髪もしかして!!」
はぁっとため息を付いた後にアシノ達は前線に出る。
「アシノ・イオノンです。皆さん、ここは我々が引き受けます」
「うおおおお!!! 勇者アシノ様だー!!」
ジョンコールは止んで、皆、アシノの登場に興奮していた。
アシノは地面を踏んで魔法を使うフリをした。近くに居たムツヤがそれに合わせ無詠唱で土の弾丸を鳥の集団に飛ばす。
上空を飛ぶ鳥達は次々と落下していき、消えていく。
「す、すげぇ、これが勇者の実力なのか……」
モモは近づいてくる鳥を斬り捨て、ユモトは空に雷を打ち上げていた。
(こいつら、成長が早いな)
アシノはそんな事を思うとふっと笑う。ヨーリィは近付く鳥をナイフで刺し、その合間に木の杭を投げていた。
「あらー、私の出番無いかしら」
精霊を召喚させて待機しているルーがそんな事を言いながら空を見上げる。
次の瞬間。鳥の集団はジョン向かって急降下してきた。
「あぁ、ジョンさん危ねぇ!!」
だが、ジョンは微動だにせず、短剣で鳥達を処理していった。
「うおおおお!!! ジョンさんすげぇ!!!」
アシノ達は無視してジョンにばかり鳥は向かっていく。結構な実力者のようなのでアシノは手出しせずにそれを見ていた。
「はい、そうですね!」
アシノの言葉にユモトは返事をし、皆で裏の道具の反応へと近付く。
そんな時だった。街に警鐘が鳴り響く。
「これは……」
モモは周りを見渡した。遠くから鳥が向かってくるのが見える。
「鳥が来でますね」
ムツヤの言葉に緊張が走る。そして、ユモトも声を上げた。
「あ、探知盤の反応が動いていきます!」
「そうか、急いで回収しちまうぞ!!」
探知盤の反応は街の外へと向かっていく。ムツヤ達もそれを追って街の外へと急いだ。
街の衛兵や、冒険者が街の外には集まっていた。鳥から街を守るために戦闘が始まる。
鳥が冒険者に突撃した。盾で弾いたが、鳥とは思えない衝撃で後ろに倒れてしまう。
衛兵も冒険者も、剣や槍を振るうが、すばしっこい鳥に攻撃を当てることが出来ず、中々苦戦を強いられていた。
「お待たせしました、皆さん」
そんな中、男が一人現れた。戦闘に見合わないスーツのような服に、シルクハットを被っている。
「あ、ジョンさんだ!! ジョンさんが来たぞー!!!」
そんな声と共に歓声が上がる。鳥が集団でジョンと呼ばれた男に襲いかかる。
「出るか、ジョンさんの48の鳥殺しが!!」
ジョンは短剣を構え、次々に鳥を切り裂いていく。
「出たぁ!! 48の鳥殺し『華麗なるお造り』だ!!」
冒険者の間ではジョンコールが巻き起こる。そんな光景を、遅れてやって来たアシノ達は見ていた。
「なんだあれ……」
開口一番アシノが言ったのはそれだった。
「なんか知らないけど、腕の立つ冒険者がいるみたいね」
ルーはそんな事を言いながら精霊召喚の準備を始める。
そこで、一人の冒険者がアシノに気付いてこちらを指さして来た。
「あ、あれは!? あの赤髪もしかして!!」
はぁっとため息を付いた後にアシノ達は前線に出る。
「アシノ・イオノンです。皆さん、ここは我々が引き受けます」
「うおおおお!!! 勇者アシノ様だー!!」
ジョンコールは止んで、皆、アシノの登場に興奮していた。
アシノは地面を踏んで魔法を使うフリをした。近くに居たムツヤがそれに合わせ無詠唱で土の弾丸を鳥の集団に飛ばす。
上空を飛ぶ鳥達は次々と落下していき、消えていく。
「す、すげぇ、これが勇者の実力なのか……」
モモは近づいてくる鳥を斬り捨て、ユモトは空に雷を打ち上げていた。
(こいつら、成長が早いな)
アシノはそんな事を思うとふっと笑う。ヨーリィは近付く鳥をナイフで刺し、その合間に木の杭を投げていた。
「あらー、私の出番無いかしら」
精霊を召喚させて待機しているルーがそんな事を言いながら空を見上げる。
次の瞬間。鳥の集団はジョン向かって急降下してきた。
「あぁ、ジョンさん危ねぇ!!」
だが、ジョンは微動だにせず、短剣で鳥達を処理していった。
「うおおおお!!! ジョンさんすげぇ!!!」
アシノ達は無視してジョンにばかり鳥は向かっていく。結構な実力者のようなのでアシノは手出しせずにそれを見ていた。