新たなる脅威 2
文字数 777文字
それを尋ねられてアシノは「あーっ……」と声を出してから答える。
「そうだな、魔人ってのは大まかに分けて2種類いてな、1つは生まれつき魔物が人のようになった者、もう1つは人が悪魔に魂を売って魔物になった者だ」
「うーん、なるほど」
「お前、本当に分かっているのか?」
なるほど、と言ったがムツヤは欠片も分かっていなかった。もう少しだけ分かりやすくルーが解説を入れてやる。
「魔人ってのはね、悪い人の事よ。人に悪いことをする人のこと!!」
「それじゃ強盗やキエーウのメンバーとかも魔人なんですか!?」
ムツヤが言うとアシノは首を横に振った。
「そんなスケールじゃない、魔人ってのは街や国すらも滅ぼす」
それを聞いてムツヤは思わず生唾をゴクリと飲んだ。
「キエーウの奴らも災厄の壺で亜人を滅ぼそうとしたことは、確かに魔人クラスだとは言えなくもないが……」
そうアシノは付け加えておいた。
「イタガの街で戦ったアイツ、確かドエロスミス将軍だっけ? あぁいう奴よ!!」
「魔人は自身も相当強いが、大抵はモンスターを操ることも出来る」
「そうなんでずか……」
ムツヤは魔人という存在の恐ろしさを再認識する。
「よく勇者と魂を売った魔人は紙一重だと言われてな。強くて人を助けるのが勇者、強さに溺れて野心を持った奴が魔人に堕ちる」
アシノは自嘲気味に言った。強い者というのは良く言われもすれば、悪く言われもするのだ。
そこで、黙って会話を聞いていたユモトが発言をする。
「そのー、ギルスさんが言っていた魔人の件が本当なら大変なんじゃ……」
「なーに、魔人は勇者がなんとかしてくれる。お前達はそんな事気にせず、これからは気ままに冒険者をやればいいさ」
「それが問題なんだよ『勇者』アシノ」
ギルスが勇者という部分を特に強調して言うと、アシノは自分の置かれている立場に気付いてサーっと血の気が引いた。
「そうだな、魔人ってのは大まかに分けて2種類いてな、1つは生まれつき魔物が人のようになった者、もう1つは人が悪魔に魂を売って魔物になった者だ」
「うーん、なるほど」
「お前、本当に分かっているのか?」
なるほど、と言ったがムツヤは欠片も分かっていなかった。もう少しだけ分かりやすくルーが解説を入れてやる。
「魔人ってのはね、悪い人の事よ。人に悪いことをする人のこと!!」
「それじゃ強盗やキエーウのメンバーとかも魔人なんですか!?」
ムツヤが言うとアシノは首を横に振った。
「そんなスケールじゃない、魔人ってのは街や国すらも滅ぼす」
それを聞いてムツヤは思わず生唾をゴクリと飲んだ。
「キエーウの奴らも災厄の壺で亜人を滅ぼそうとしたことは、確かに魔人クラスだとは言えなくもないが……」
そうアシノは付け加えておいた。
「イタガの街で戦ったアイツ、確かドエロスミス将軍だっけ? あぁいう奴よ!!」
「魔人は自身も相当強いが、大抵はモンスターを操ることも出来る」
「そうなんでずか……」
ムツヤは魔人という存在の恐ろしさを再認識する。
「よく勇者と魂を売った魔人は紙一重だと言われてな。強くて人を助けるのが勇者、強さに溺れて野心を持った奴が魔人に堕ちる」
アシノは自嘲気味に言った。強い者というのは良く言われもすれば、悪く言われもするのだ。
そこで、黙って会話を聞いていたユモトが発言をする。
「そのー、ギルスさんが言っていた魔人の件が本当なら大変なんじゃ……」
「なーに、魔人は勇者がなんとかしてくれる。お前達はそんな事気にせず、これからは気ままに冒険者をやればいいさ」
「それが問題なんだよ『勇者』アシノ」
ギルスが勇者という部分を特に強調して言うと、アシノは自分の置かれている立場に気付いてサーっと血の気が引いた。