父と娘 2
文字数 1,044文字
男子部屋のドアが開いてバツが悪そうにアシノが入ってきた。
「あー、悪い。隣の部屋に入っちまった」
「せっかく私達が1人考えるムードを作ったのに、全く台無しにしてくれる女よ!!」
ルーがそんな事を言うと、アシノは無言でルーの額をビンのフタで撃ち抜いた。
「いだああああ!!! え、ヘコんでない? 骨ヘコんでない!?」
「モモさんどうでしたか?」
ユモトが聞くとアシノより先にルーが喋りだした。
「えっ、ユモトちゃんスルー? スルーなの!? いつからそんな子になっちゃったの!?」
「モモはだいぶ精神的に参っているみたいだな」
「やー!!! 無視しないで!!!」
「モモさん大丈夫ですか……」
「ムツヤっちまで!?」
ルーはベッドに倒れてジタバタとしていた。
「何か考え事があるなら相談しろと言っておいた」
それを聞いてルーはハッと起き上がり、ムツヤを指差す。
「モモちゃんが悩みを相談した時の為に、男子諸君に女の子のお悩みにどう答えれば良いか指導したいと思います!!」
「どう答えればいいかでずか?」
ムツヤがアホっ面で言うと「そうよ!!」とルーは返す。
「これはモテたい男子諸君にも聞いて欲しいわ!!!」
「まずムツヤっちユモトちゃん、モモちゃんから相談を受けたらどうする?」
「一緒に考えます!」
「そうですね、僕も一緒に考えて何か解決策を……」
ユモトがそこまで言いかけた所でルーが叫ぶ。
「この非モテー! 違うだろー! 違うだろ! わかってないよ! 女心をわかってないよ!!」
「ど、どういう事ですか?」
ユモトがあわあわとしだすと、ルーは咳払いをして話し始めた。
「っていうか、ユモトちゃん心はちゃんと男の子なのね……」
「なっ、僕はちゃんと男です!!」
「まぁいいわ、女の子が相談をしてきて解決しようとかアドバイスしようとか思う男は…… モテません!!!!」
「えぇー!?」
ムツヤとユモトが驚きの声を上げる。
「じゃ、じゃあどうすれば!?」
ムツヤが聞くとフッフッフとルーは笑う。
「それはね、相談されたら『わかる』とか『大変だったね』とか共感する言葉を並べるのよ!!」
「で、でもそれじゃ悩みの解決にならないんじゃ……」
ユモトが言うがルーは止まらない。
「うっせぇわ! 女心を分からない男子は言う通りにしときなさい!!」
「アシノさん、本当にそうなんですか!?」
ムツヤから聞かれ、アシノはそっぽ向いて言う。
「まぁ……。そいつの言うことは合ってるよ」
「お、女の人の心って難しいですね」
ユモトは困ったように笑ってそう言った。
「あー、悪い。隣の部屋に入っちまった」
「せっかく私達が1人考えるムードを作ったのに、全く台無しにしてくれる女よ!!」
ルーがそんな事を言うと、アシノは無言でルーの額をビンのフタで撃ち抜いた。
「いだああああ!!! え、ヘコんでない? 骨ヘコんでない!?」
「モモさんどうでしたか?」
ユモトが聞くとアシノより先にルーが喋りだした。
「えっ、ユモトちゃんスルー? スルーなの!? いつからそんな子になっちゃったの!?」
「モモはだいぶ精神的に参っているみたいだな」
「やー!!! 無視しないで!!!」
「モモさん大丈夫ですか……」
「ムツヤっちまで!?」
ルーはベッドに倒れてジタバタとしていた。
「何か考え事があるなら相談しろと言っておいた」
それを聞いてルーはハッと起き上がり、ムツヤを指差す。
「モモちゃんが悩みを相談した時の為に、男子諸君に女の子のお悩みにどう答えれば良いか指導したいと思います!!」
「どう答えればいいかでずか?」
ムツヤがアホっ面で言うと「そうよ!!」とルーは返す。
「これはモテたい男子諸君にも聞いて欲しいわ!!!」
「まずムツヤっちユモトちゃん、モモちゃんから相談を受けたらどうする?」
「一緒に考えます!」
「そうですね、僕も一緒に考えて何か解決策を……」
ユモトがそこまで言いかけた所でルーが叫ぶ。
「この非モテー! 違うだろー! 違うだろ! わかってないよ! 女心をわかってないよ!!」
「ど、どういう事ですか?」
ユモトがあわあわとしだすと、ルーは咳払いをして話し始めた。
「っていうか、ユモトちゃん心はちゃんと男の子なのね……」
「なっ、僕はちゃんと男です!!」
「まぁいいわ、女の子が相談をしてきて解決しようとかアドバイスしようとか思う男は…… モテません!!!!」
「えぇー!?」
ムツヤとユモトが驚きの声を上げる。
「じゃ、じゃあどうすれば!?」
ムツヤが聞くとフッフッフとルーは笑う。
「それはね、相談されたら『わかる』とか『大変だったね』とか共感する言葉を並べるのよ!!」
「で、でもそれじゃ悩みの解決にならないんじゃ……」
ユモトが言うがルーは止まらない。
「うっせぇわ! 女心を分からない男子は言う通りにしときなさい!!」
「アシノさん、本当にそうなんですか!?」
ムツヤから聞かれ、アシノはそっぽ向いて言う。
「まぁ……。そいつの言うことは合ってるよ」
「お、女の人の心って難しいですね」
ユモトは困ったように笑ってそう言った。