VSメボシ 2
文字数 1,010文字
絶望的な状況にイタヤ達が到着する。目の前に立つメボシを見て剣を引き抜いた。
聖剣ロネーゼの短い刀身に魔力を込め、光の刃を作る。
「ウリハ!! サワ! 援護を頼む!」
「任せな!」
「わかった!兄さん!」
ウリハが炎や雷の魔法を打ち出し、サワはイタヤに身体強化の魔法を掛けた。
一気にメボシまで駆け寄り、光の刃で袈裟斬りにする。
「っ!!」
そんな攻撃を、メボシは腕にまとわり付かせた防御壁で軽々と防ぐ。
「舐めんなよ!!」
イタヤはメボシを滅多切りにし始めた。全て防御壁で弾かれてしまうが、何とかチャンスを待つ。
ウリハが背後を取り、斬りかかった。メボシを挟む形でイタヤと共に斬撃を与える。
メボシは防御壁を張る以外の抵抗をせずに立っていた。
「気は済みましたか?」
そう言うと同時に、ウリハ目掛けて光弾を飛ばす。避けきれずぶち当たった右肩からは血が吹き出す。
「ウリハ!!」
イタヤは走るが、その左足をメボシが蹴りを入れた。たったそれだけの事なのに、足は空に吹き飛ぶ。
「ぐがあああ!!!」
倒れ、回復薬を飲もうとするが、その手は蹴り飛ばされ、明後日の方向へ飛んでいった。
サワはそんな光景を見て恐怖に囚われる。勇者だというのに、力の差が圧倒的すぎた。
だが、自分がサツキさん達と兄とウリハさんを回復させれば体勢を立て直せると、薄い望みに全てを託すことにした。
サワの魔法により、天空から雷の槍がメボシ目掛けて落ちる。それと同時に目隠しの煙を撒いた。
煙には魔力の感知も妨害できる力があった。サワはまず、一番近くにいる聖女クサギを起こすことにした。
「無駄ですよ」
耳元で囁かれ、サワは血の気が引いた。そして、右足に走る激痛。メボシがアキレス腱を切り、サワは倒れる。
「安心して下さい、勇者の皆さんは殺しはしません。洗脳し、私の忠実な下僕になって頂きます」
「そんな事、させるかよ」
煙の中から矢が突き出た。メボシは最小限の動きでそれを避ける。
風魔法で煙を吹き飛ばすと、そこには元勇者トチノハとキヌが居た。
「これはこれは、国を裏切りし元勇者様」
ニヤリとメボシが笑う。
「あなたが魔人だったなんて、気付けなかった自分が恥ずかしい」
トチノハは手を前に突き出して爆破魔法を飛ばす。メボシはそれを抵抗もせずに受け止める。
「ずいぶんと余裕そうだな」
キヌは雷を纏わせた矢を連続で放つ。だが、どちらの攻撃もメボシに傷を負わせることが出来なかった。
聖剣ロネーゼの短い刀身に魔力を込め、光の刃を作る。
「ウリハ!! サワ! 援護を頼む!」
「任せな!」
「わかった!兄さん!」
ウリハが炎や雷の魔法を打ち出し、サワはイタヤに身体強化の魔法を掛けた。
一気にメボシまで駆け寄り、光の刃で袈裟斬りにする。
「っ!!」
そんな攻撃を、メボシは腕にまとわり付かせた防御壁で軽々と防ぐ。
「舐めんなよ!!」
イタヤはメボシを滅多切りにし始めた。全て防御壁で弾かれてしまうが、何とかチャンスを待つ。
ウリハが背後を取り、斬りかかった。メボシを挟む形でイタヤと共に斬撃を与える。
メボシは防御壁を張る以外の抵抗をせずに立っていた。
「気は済みましたか?」
そう言うと同時に、ウリハ目掛けて光弾を飛ばす。避けきれずぶち当たった右肩からは血が吹き出す。
「ウリハ!!」
イタヤは走るが、その左足をメボシが蹴りを入れた。たったそれだけの事なのに、足は空に吹き飛ぶ。
「ぐがあああ!!!」
倒れ、回復薬を飲もうとするが、その手は蹴り飛ばされ、明後日の方向へ飛んでいった。
サワはそんな光景を見て恐怖に囚われる。勇者だというのに、力の差が圧倒的すぎた。
だが、自分がサツキさん達と兄とウリハさんを回復させれば体勢を立て直せると、薄い望みに全てを託すことにした。
サワの魔法により、天空から雷の槍がメボシ目掛けて落ちる。それと同時に目隠しの煙を撒いた。
煙には魔力の感知も妨害できる力があった。サワはまず、一番近くにいる聖女クサギを起こすことにした。
「無駄ですよ」
耳元で囁かれ、サワは血の気が引いた。そして、右足に走る激痛。メボシがアキレス腱を切り、サワは倒れる。
「安心して下さい、勇者の皆さんは殺しはしません。洗脳し、私の忠実な下僕になって頂きます」
「そんな事、させるかよ」
煙の中から矢が突き出た。メボシは最小限の動きでそれを避ける。
風魔法で煙を吹き飛ばすと、そこには元勇者トチノハとキヌが居た。
「これはこれは、国を裏切りし元勇者様」
ニヤリとメボシが笑う。
「あなたが魔人だったなんて、気付けなかった自分が恥ずかしい」
トチノハは手を前に突き出して爆破魔法を飛ばす。メボシはそれを抵抗もせずに受け止める。
「ずいぶんと余裕そうだな」
キヌは雷を纏わせた矢を連続で放つ。だが、どちらの攻撃もメボシに傷を負わせることが出来なかった。