襲撃者 2
文字数 878文字
「な、いっ、いきなり何を言うか貴様は! 断じてムツヤ殿とはそんな関係で無い!」
モモは必死に言われたことを顔を赤くしながら思い切り否定する、それにムツヤも乗っかっていく。
「お前、モモさんに酷いことを言うのはやめろ! それとオークと人間が異性として相手を意識するのは物語の中だけらしいぞ、俺はハーレムを作りたいがモモさんをそんな目では見ていない!」
自分を庇ってくれたし、至極正論を言って悪気もないはずの言葉だったが、モモは軽く血の気が引くような、喪失感を覚えた。
そして、ちょっとだけムツヤのお尻あたりでもつねりたくなる。
そんな次の瞬間だった、バラが倒れ、後ろに人影が見えた。
「なっがっ」
バラは断末魔を上げる事も出来なかった。
後ろの仮面を被った何かはそのまま走ってこちらに向かってくる。
最初に反応できたのはムツヤだった。
小さい頃からモンスター相手に戦いの日々を送っていたので、意識を一瞬で戦いに切り替える事は誰よりも早い。
こちらも剣を構えたまま飛び出して迎撃しようとしたが、ムツヤの前で大きく飛び跳ねて仮面のを被った何かは大きく宙を舞う。
そして、そのままの勢いでモモに剣を振り下ろした。
しまった。完全に受けきれない。
モモは盾を身構えたが、その盾は騎士が隊列を組んで使う攻撃を受け止める重厚な盾ではなく、あくまで受け流す為の軽い盾だ。
そんな盾が空中から勢いを付けて振り下ろしてきた剣を受ければ腕ごと下に弾かれてバランスが崩れた。
その予想通り盾で威力を受け流すことが出来なかったモモは、バランスを崩して前のめりになる。
モモは仮面を被った何者かの顔は見えないはずだが、その仮面の奥でニヤリと笑ったのが透けて見えた気がした。
振り上げた二撃目の剣先は確実にモモの喉を捉えている、剣や盾で受け止めるのも体勢を戻して避けるのも間に合わない。
「待てごらあああ!!!」
次にモモの視界に入ったのは吹き飛ぶ仮面の何者か、そして目の前にはムツヤが現れた。
「ムツヤ殿!!」
仮面を被る何者は飛び跳ねて立ち上がった、そしてムツヤは庇うようにモモの前に立つ。
モモは必死に言われたことを顔を赤くしながら思い切り否定する、それにムツヤも乗っかっていく。
「お前、モモさんに酷いことを言うのはやめろ! それとオークと人間が異性として相手を意識するのは物語の中だけらしいぞ、俺はハーレムを作りたいがモモさんをそんな目では見ていない!」
自分を庇ってくれたし、至極正論を言って悪気もないはずの言葉だったが、モモは軽く血の気が引くような、喪失感を覚えた。
そして、ちょっとだけムツヤのお尻あたりでもつねりたくなる。
そんな次の瞬間だった、バラが倒れ、後ろに人影が見えた。
「なっがっ」
バラは断末魔を上げる事も出来なかった。
後ろの仮面を被った何かはそのまま走ってこちらに向かってくる。
最初に反応できたのはムツヤだった。
小さい頃からモンスター相手に戦いの日々を送っていたので、意識を一瞬で戦いに切り替える事は誰よりも早い。
こちらも剣を構えたまま飛び出して迎撃しようとしたが、ムツヤの前で大きく飛び跳ねて仮面のを被った何かは大きく宙を舞う。
そして、そのままの勢いでモモに剣を振り下ろした。
しまった。完全に受けきれない。
モモは盾を身構えたが、その盾は騎士が隊列を組んで使う攻撃を受け止める重厚な盾ではなく、あくまで受け流す為の軽い盾だ。
そんな盾が空中から勢いを付けて振り下ろしてきた剣を受ければ腕ごと下に弾かれてバランスが崩れた。
その予想通り盾で威力を受け流すことが出来なかったモモは、バランスを崩して前のめりになる。
モモは仮面を被った何者かの顔は見えないはずだが、その仮面の奥でニヤリと笑ったのが透けて見えた気がした。
振り上げた二撃目の剣先は確実にモモの喉を捉えている、剣や盾で受け止めるのも体勢を戻して避けるのも間に合わない。
「待てごらあああ!!!」
次にモモの視界に入ったのは吹き飛ぶ仮面の何者か、そして目の前にはムツヤが現れた。
「ムツヤ殿!!」
仮面を被る何者は飛び跳ねて立ち上がった、そしてムツヤは庇うようにモモの前に立つ。