因縁 4
文字数 1,106文字
部屋の中は綺麗にしてあり、ふかふかのベッドと化粧台。クローゼットまで付いていた。
「ねぇねぇ、この宿ちゃんとお風呂も付いているみたいよ! 行きましょうよ!」
「昨日温泉に入ったばかりだろ」
ルーの提案にあまり乗り気じゃ無さそうに言っていたが、アシノもそこまで嫌ではない。
「モモちゃんも行くよね?」
「え、えぇ、そうですね……」
この村のエルフは友好的だということを食堂で知ったが、やはりまだ一抹の不安はあった。
「だいじょーぶよ、ヘーキヘーキ。さ、行きましょう!」
ルーはモモの腕を引っ張って立たせる。そしてそのまま隣の部屋まで行きノックをした。
「みんなー、お風呂入るわよー! ヨーリィちゃんおいでー、お姉ちゃんが体洗ってあげるわよー」
「お前が言うと変態的だな」
部屋のドアが開いてヨーリィが出てくる。
「あれ、ムツヤっちとユモトちゃんは……」
部屋を見渡してベッドの所で皆の視線がピタリと留まった。ベッドに寝ているユモトに覆いかぶさるようにムツヤが居たのだ。
「あ、あー…… 何ていうかお取り込み中失礼しましたー」
見てはいけないものを見てしまったとルーは部屋のドアを閉めようとするが、いやいやいやとアシノとモモが部屋に入ろうとする。
「ち、違うんです、これは違うんです!!」
ユモトが声を上げていた。ここで少し時間をさかのぼってムツヤ達の部屋で何があったのか見てみよう。
「すげー! 見て下さいユモトさんふかふかのベッドですよ!」
ムツヤはテンションを上げて言う、ユモトは「そうですね」とニコニコしていた。
ヨーリィは一番左端のベッドにちょこんと座る。ムツヤは右端のベッドに走って飛び込んでいた。
「おー、はねるはねる。すげーっすよユモトさん! ヨーリィ!」
「お兄ちゃんが楽しそうでなにより」
ヨーリィは上半身を反らせてムツヤを逆さまに見つめる。
「あー、いい匂いもするし良いお店ですね!」
こちらの世界に来てから安宿にしか泊まったことのないムツヤは喜んでいた。
いや、この宿も安いのだが、値段にしては上質すぎるのだ。
ムツヤは修学旅行生の様にベッドの上でぴょんぴょん飛び跳ねていた。
そんな時ドアをノックされ、ムツヤはベッドから飛び降りようとしたのだが、予想以上に跳ねてしまい目の前に座るユモトに向かって行ってしまった。
「あ、あぶない!」
ユモトはとっさにムツヤを受け止めようとするが、そのままベッドに2人して倒れてしまう。
「っと、いうことがありまして……」
ユモトが説明するとアシノはムツヤの頭にワインボトルのフタをパコンと飛ばした。
「調子に乗るな、馬鹿」
「すみません……」
ムツヤはすっかりテンションが下がってしまった。
「ねぇねぇ、この宿ちゃんとお風呂も付いているみたいよ! 行きましょうよ!」
「昨日温泉に入ったばかりだろ」
ルーの提案にあまり乗り気じゃ無さそうに言っていたが、アシノもそこまで嫌ではない。
「モモちゃんも行くよね?」
「え、えぇ、そうですね……」
この村のエルフは友好的だということを食堂で知ったが、やはりまだ一抹の不安はあった。
「だいじょーぶよ、ヘーキヘーキ。さ、行きましょう!」
ルーはモモの腕を引っ張って立たせる。そしてそのまま隣の部屋まで行きノックをした。
「みんなー、お風呂入るわよー! ヨーリィちゃんおいでー、お姉ちゃんが体洗ってあげるわよー」
「お前が言うと変態的だな」
部屋のドアが開いてヨーリィが出てくる。
「あれ、ムツヤっちとユモトちゃんは……」
部屋を見渡してベッドの所で皆の視線がピタリと留まった。ベッドに寝ているユモトに覆いかぶさるようにムツヤが居たのだ。
「あ、あー…… 何ていうかお取り込み中失礼しましたー」
見てはいけないものを見てしまったとルーは部屋のドアを閉めようとするが、いやいやいやとアシノとモモが部屋に入ろうとする。
「ち、違うんです、これは違うんです!!」
ユモトが声を上げていた。ここで少し時間をさかのぼってムツヤ達の部屋で何があったのか見てみよう。
「すげー! 見て下さいユモトさんふかふかのベッドですよ!」
ムツヤはテンションを上げて言う、ユモトは「そうですね」とニコニコしていた。
ヨーリィは一番左端のベッドにちょこんと座る。ムツヤは右端のベッドに走って飛び込んでいた。
「おー、はねるはねる。すげーっすよユモトさん! ヨーリィ!」
「お兄ちゃんが楽しそうでなにより」
ヨーリィは上半身を反らせてムツヤを逆さまに見つめる。
「あー、いい匂いもするし良いお店ですね!」
こちらの世界に来てから安宿にしか泊まったことのないムツヤは喜んでいた。
いや、この宿も安いのだが、値段にしては上質すぎるのだ。
ムツヤは修学旅行生の様にベッドの上でぴょんぴょん飛び跳ねていた。
そんな時ドアをノックされ、ムツヤはベッドから飛び降りようとしたのだが、予想以上に跳ねてしまい目の前に座るユモトに向かって行ってしまった。
「あ、あぶない!」
ユモトはとっさにムツヤを受け止めようとするが、そのままベッドに2人して倒れてしまう。
「っと、いうことがありまして……」
ユモトが説明するとアシノはムツヤの頭にワインボトルのフタをパコンと飛ばした。
「調子に乗るな、馬鹿」
「すみません……」
ムツヤはすっかりテンションが下がってしまった。