生と死と 7
文字数 1,069文字
「お前は、ラメル様の仇!!!」
恐ろしい形相をしてミシロが一直線にムツヤに向かって来た。
水の魔剣『ジャビガワ』と炎の魔剣『ムゲンジゴク』がぶつかり合い、ジュワッと湯気が出る。
ミシロは瞳の奥に殺意を込めてムツヤの顔を間近で見た。
剣同士が弾かれ合うと、ミシロは地面に魔剣を突き立てて水の刃を飛ばす。
ムツヤはそれを避けて反撃に左手から業火を射出した。
背中の羽を前に出し、魔力を込めミシロは攻撃を防いだ。だが、ムツヤは飛ぶようにこちらに向かい、剣を振るった。
「っつ!!」
左の羽をバッサリと切り落とされ、ミシロは小さく声を上げる。
「ミシロ様!!」
ルクコエはそう叫んでミシロの元へと駆け寄る。ムツヤは一瞬ためらい、その出来た隙にルクコエはミシロを抱きしめた。
「私の全てを受け取って下さい」
そう言うと、ガクリと絶命する。フフッとミシロは笑ってルクコエの死体をムツヤに向かって蹴り飛ばし、目眩ましに使った。
羽はすぐに再生し、ミシロは洞窟の外へと飛び立つ。追いかけてムツヤも洞窟から出た。
「まずい! お前等隠れろ!!」
アシノは皆に言う。今から始まるのは、想像も出来ない異次元の戦いだ。自分達が居ても邪魔になるだけだろう。
「ムツヤ殿……」
モモは心配そうにムツヤを見る。皆も気持ちは同じだった。
ムツヤはラメルと戦う時に取り出した相手が消滅する玉を取り出し、空中に数個投げた。
ミシロは軽々とそれらを避け、地面に着地し、思い切り剣を突き立てた。
ムツヤの四方八方から水の刃が現れ、切り裂こうとする。
ギリギリの所で避け、高く飛び上がるとミシロはニヤリと笑う。
「死ねっ」
螺旋状に伸びる水がムツヤに襲いかかった。とっさに防御壁を張るが。なんと破壊されてしまい、ムツヤの右肩を貫通した。
落下しながらムツヤは回復薬を飲み、地面に着く頃には傷が癒えていた。
「やっぱり、そのカバンは厄介だね」
剣の切っ先をムツヤに向けてミシロは言った。だが、同時に焦りも生まれた。あのカバンがムツヤにある限り、自分に勝ち目は無いかもしれないと。
「ミシロ様!! お引き下さい!!」
黎明の呼び手のメンバーが洞窟から現れて武器を構えていた。
「逃げられるわけないでしょ!!」
「ミシロ様!! この男のカバンは必ず我々が取り上げます!! この男を倒せるのは貴方様だけです、その時までどうか!!」
血が出るほど唇を噛み締めてミシロは沈黙のまま飛び立つ。
「待て!! 逃がすか!」
ムツヤは後を追うが、ミシロの速さに付いていけない。それに、黎明の呼び手のメンバーに囲まれている。
恐ろしい形相をしてミシロが一直線にムツヤに向かって来た。
水の魔剣『ジャビガワ』と炎の魔剣『ムゲンジゴク』がぶつかり合い、ジュワッと湯気が出る。
ミシロは瞳の奥に殺意を込めてムツヤの顔を間近で見た。
剣同士が弾かれ合うと、ミシロは地面に魔剣を突き立てて水の刃を飛ばす。
ムツヤはそれを避けて反撃に左手から業火を射出した。
背中の羽を前に出し、魔力を込めミシロは攻撃を防いだ。だが、ムツヤは飛ぶようにこちらに向かい、剣を振るった。
「っつ!!」
左の羽をバッサリと切り落とされ、ミシロは小さく声を上げる。
「ミシロ様!!」
ルクコエはそう叫んでミシロの元へと駆け寄る。ムツヤは一瞬ためらい、その出来た隙にルクコエはミシロを抱きしめた。
「私の全てを受け取って下さい」
そう言うと、ガクリと絶命する。フフッとミシロは笑ってルクコエの死体をムツヤに向かって蹴り飛ばし、目眩ましに使った。
羽はすぐに再生し、ミシロは洞窟の外へと飛び立つ。追いかけてムツヤも洞窟から出た。
「まずい! お前等隠れろ!!」
アシノは皆に言う。今から始まるのは、想像も出来ない異次元の戦いだ。自分達が居ても邪魔になるだけだろう。
「ムツヤ殿……」
モモは心配そうにムツヤを見る。皆も気持ちは同じだった。
ムツヤはラメルと戦う時に取り出した相手が消滅する玉を取り出し、空中に数個投げた。
ミシロは軽々とそれらを避け、地面に着地し、思い切り剣を突き立てた。
ムツヤの四方八方から水の刃が現れ、切り裂こうとする。
ギリギリの所で避け、高く飛び上がるとミシロはニヤリと笑う。
「死ねっ」
螺旋状に伸びる水がムツヤに襲いかかった。とっさに防御壁を張るが。なんと破壊されてしまい、ムツヤの右肩を貫通した。
落下しながらムツヤは回復薬を飲み、地面に着く頃には傷が癒えていた。
「やっぱり、そのカバンは厄介だね」
剣の切っ先をムツヤに向けてミシロは言った。だが、同時に焦りも生まれた。あのカバンがムツヤにある限り、自分に勝ち目は無いかもしれないと。
「ミシロ様!! お引き下さい!!」
黎明の呼び手のメンバーが洞窟から現れて武器を構えていた。
「逃げられるわけないでしょ!!」
「ミシロ様!! この男のカバンは必ず我々が取り上げます!! この男を倒せるのは貴方様だけです、その時までどうか!!」
血が出るほど唇を噛み締めてミシロは沈黙のまま飛び立つ。
「待て!! 逃がすか!」
ムツヤは後を追うが、ミシロの速さに付いていけない。それに、黎明の呼び手のメンバーに囲まれている。