ムゲンジゴクVSムゲンジゴク 1
文字数 819文字
「ムツヤ殿!!」
吹き飛んだムツヤに思わずモモは駆け寄った。
「危ない!」
魔剣を構えた男がムツヤに近づき出す。ユモトとルーは魔法で氷柱を出して牽制をするが、男が魔剣で数回薙ぎ払うと全て溶けて消えてしまう。
「ムツヤ殿、ムツヤ殿!!」
モモがムツヤを揺さぶるとうーんと言ってムツヤは上半身を起こす。ホッとしたモモの背後に魔剣を携えた男が立っていた。
「モモさん危ない!」
思わずムツヤはモモを押し飛ばし、しゃがんだままで振り下ろされた魔剣を受け止める。また爆風が生まれてムツヤは吹き飛ばされる。
「ムツヤ殿!!」
モモは叫ぶ、ゆらゆらと歩く男にアシノはビンのフタを、ヨーリィは木の杭を無数に投げつけた。
男は薙ぎ払おうともせず、雄叫びを上げると業火が男を包んでそれらは燃え尽きてしまう。
「あまり調子に乗らないでくれるかしら」
ルーは精霊を数体呼び出して男を襲わせる。精霊の振り下ろされた重い拳は確実に男を捉えていた。
しかし、男が突きを繰り出すと、その拳はピタッと止まり、精霊は炎に包まれて崩れてしまう。
その隙に2体の精霊が挟み撃ちで攻撃をしたが、男はぐるっと回転してどちらも切り崩してしまった。
「轟け雷鳴よ!!」
ユモトは長い詠唱をして強力な雷魔法を放つ、この攻撃は確実に男を貫いてダメージを与えたが……
一瞬男は仰け反って、その後はまた魔剣を構えて歩き出した。
同時にムツヤは立ち上がって男と戦い始めた。剣同士をぶつかり合わせないように攻撃をかわし続け隙を伺っている。
「なんなの!? あいつ人間!?」
「あれは多分、魔剣に喰われてる」
ルーの言葉にギルスは答えた。
「言い伝えだが、魔剣は絶大な力を与える代わりに、所有者の力量が魔剣に見合っていないと魂を喰われるらしい」
「魂を喰われる……ですか?」
ユモトが言うとギルスは頷く。
「力量不足の分は、所有者の魂と命を代償にあんな力を手にすることが出来るって言い伝えだ」
そう言ってギルスは男を見た。
吹き飛んだムツヤに思わずモモは駆け寄った。
「危ない!」
魔剣を構えた男がムツヤに近づき出す。ユモトとルーは魔法で氷柱を出して牽制をするが、男が魔剣で数回薙ぎ払うと全て溶けて消えてしまう。
「ムツヤ殿、ムツヤ殿!!」
モモがムツヤを揺さぶるとうーんと言ってムツヤは上半身を起こす。ホッとしたモモの背後に魔剣を携えた男が立っていた。
「モモさん危ない!」
思わずムツヤはモモを押し飛ばし、しゃがんだままで振り下ろされた魔剣を受け止める。また爆風が生まれてムツヤは吹き飛ばされる。
「ムツヤ殿!!」
モモは叫ぶ、ゆらゆらと歩く男にアシノはビンのフタを、ヨーリィは木の杭を無数に投げつけた。
男は薙ぎ払おうともせず、雄叫びを上げると業火が男を包んでそれらは燃え尽きてしまう。
「あまり調子に乗らないでくれるかしら」
ルーは精霊を数体呼び出して男を襲わせる。精霊の振り下ろされた重い拳は確実に男を捉えていた。
しかし、男が突きを繰り出すと、その拳はピタッと止まり、精霊は炎に包まれて崩れてしまう。
その隙に2体の精霊が挟み撃ちで攻撃をしたが、男はぐるっと回転してどちらも切り崩してしまった。
「轟け雷鳴よ!!」
ユモトは長い詠唱をして強力な雷魔法を放つ、この攻撃は確実に男を貫いてダメージを与えたが……
一瞬男は仰け反って、その後はまた魔剣を構えて歩き出した。
同時にムツヤは立ち上がって男と戦い始めた。剣同士をぶつかり合わせないように攻撃をかわし続け隙を伺っている。
「なんなの!? あいつ人間!?」
「あれは多分、魔剣に喰われてる」
ルーの言葉にギルスは答えた。
「言い伝えだが、魔剣は絶大な力を与える代わりに、所有者の力量が魔剣に見合っていないと魂を喰われるらしい」
「魂を喰われる……ですか?」
ユモトが言うとギルスは頷く。
「力量不足の分は、所有者の魂と命を代償にあんな力を手にすることが出来るって言い伝えだ」
そう言ってギルスは男を見た。