最強の力 3

文字数 737文字

 ムツヤはウリハの元へ飛びかかり、まずいとイタヤが向かう。

 間に合わない、そう思った時だった。ムツヤの動きが止まった。

 地面に倒れたウリハをじっと見つめ、固まっている。

(何が起きてやがる!?)

 イタヤがムツヤの正面に立ち、その顔を見ると。

「ぐへへへへ」

 鼻の下をだらしなく伸ばして、はだけたウリハの胸元を見ていた。

 ハッとし、次の瞬間イタヤが言葉を出す。

「服だ……」

「は?」

 近くに居たウリハだけが聞こえ、思わず頭に疑問符が浮かぶ。次は思いっきりイタヤが叫んだ。

「皆、服を脱いでセクシーになってくれ!!!」

「馬鹿かお前は!!!」

 ウリハがツッコミを入れるが、確かにムツヤの視線は自分の胸元や太ももに釘付けになっている。

「何言ってるんですか兄さん!!」

 サワは兄の気でも狂ってしまったのかと思った。

「いいか、ムツヤくんはスケベだ……。いや、彼の名誉を守るならば、男は皆スケベだ!!! ムツヤくんの心を動かすにはこれしかない!!」

「ムツヤっちの為に、文字通り一肌脱げって事かしら?」

「そ、そんな事言われましても!!」

 モモは顔を赤くしている。その横で「仕方ないわね」と言いながらルーは上着を脱いでインナーだけになる。

「ムツヤっちー、こっちよーん」

 前かがみになってインナーの首元を下にひっぱり、胸元を強調させてムツヤを呼んだ。

「ぐへへへへへ」

 ムツヤはスキップしながらルーの元へ向かう。ついでにイタヤも向かおうとしたが、ウリハにどつかれてしまった。

「ほら、アシノも!!」

「な、何で私まで!!!」

 アシノはルーに言われ動揺するが、観念したようだ。

「くそっ、何で私がこんな事……」

 アシノはショートパンツを更に捲りあげて際どいラインを見せる。

「ぐへへへへ」

 ムツヤまっしぐらだった。


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登場人物紹介

名前:ムツヤ・バックカントリー


 裏ダンジョンを遊び場にする主人公、ちょっと頭が残念。

名前:モモ


 オークの女の子

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