亜人を呪わば鉄球地獄 3
文字数 2,164文字
恐ろしい速さでウートゴと剣をぶつけ合う。そんなムツヤの左右に分身が立ち、斬りかかる。
ムツヤは後ろに飛び跳ねてそれをかわすが、ウートゴは太い鉄の針を何十本とムツヤに投げた。
着地すると同時にムツヤは足に魔力を込めて地面を踏んだ。すると土が盛り上がって壁を作り、針は全てそれに受け止められる。
ハイレベルな戦いを横目に見ながらユモト達も防壁の魔法陣で矢を弾きながらムツヤの元へジリジリと歩み寄った。
その防壁目掛けて矢以外の何かが飛んでくる。鉄球だ。
ルーはまずいと思った。ユモトの防壁だけでは確実に防ぎきれない。とっさに十体ほど精霊を召喚し、鉄球の飛んでくる方向に1列に並ばせた。
1体2体と次々と精霊が崩されるが、鉄球の速度は遅くなっていく。しかしまだ防壁で防げるかといった所だ。
防壁が崩されたら身を隠す場所がないここで、降り注ぐ矢の餌食になってしまう。そんな時モモが防壁の前へと飛び出た。
「モモさん!!」
ユモトが叫ぶがモモは盾を構え、精霊の後ろに並ぶ。そして目の前の全ての精霊が崩れ去った後、鉄球を盾で受け止める。
鉄球は止められたが降り注ぐ矢は防ぎきれない。ヨーリィが木の杭で数本撃ち落としたが、モモは膝に矢を受けてしまった。
「ぐぅっ」
痛みにうずくまるモモ。ユモトは急いでモモを防壁の内側へと入れる。
「モモお姉ちゃん、ちょっと我慢して」
そう言うとヨーリィはズボッと矢を引き抜いた。また痛みで声を上げるモモ。
モモはムツヤから受け取っていた回復薬を飲む、すると傷は一瞬にして綺麗に消えた。
「ああいう捨て身のやり方は私がやる。って言いたい所だけどもう再生する魔力が少ない」
ヨーリィの言葉を聞いてモモは自分がやるしか無いと決意した。そこにまた鉄球が飛んでくる。
「私が皆を守ります」 恐ろしい速さでウートゴと剣をぶつけ合う。そんなムツヤの左右に分身が立ち、斬りかかる。
ムツヤは後ろに飛び跳ねてそれをかわすが、ウートゴは太い鉄の針を何十本とムツヤに投げた。
着地すると同時にムツヤは足に魔力を込めて地面を踏んだ。すると土が盛り上がって壁を作り、針は全てそれに受け止められる。
ハイレベルな戦いを横目に見ながらユモト達も防壁の魔法陣で矢を弾きながらムツヤの元へジリジリと歩み寄った。
その防壁目掛けて矢以外の何かが飛んでくる。鉄球だ。
ルーはまずいと思った。ユモトの防壁だけでは確実に防ぎきれない。とっさに十体ほど精霊を召喚し、鉄球の飛んでくる方向に1列に並ばせた。
1体2体と次々と精霊が崩されるが、鉄球の速度は遅くなっていく。しかしまだ防壁で防げるかといった所だ。
防壁が崩されたら身を隠す場所がないここで、降り注ぐ矢の餌食になってしまう。そんな時モモが防壁の前へと飛び出た。
「モモさん!!」
ユモトが叫ぶがモモは盾を構え、精霊の後ろに並ぶ。そして目の前の全ての精霊が崩れ去った後、鉄球を盾で受け止める。
鉄球は止められたが降り注ぐ矢は防ぎきれない。ヨーリィが木の杭で数本撃ち落としたが、モモは膝に矢を受けてしまった。
「ぐぅっ」
痛みにうずくまるモモ。ユモトは急いでモモを防壁の内側へと入れる。
「モモお姉ちゃん、ちょっと我慢して」
そう言うとヨーリィはズボッと矢を引き抜いた。また痛みで声を上げるモモ。
モモはムツヤから受け取っていた回復薬を飲む、すると傷は一瞬にして綺麗に消えた。
「ああいう捨て身のやり方は私がやる。って言いたい所だけどもう再生する魔力が少ない」
ヨーリィの言葉を聞いてモモは自分がやるしか無いと決意した。そこにまた鉄球が飛んでくる。
「私が皆を守ります」
モモは立ち上がり、防壁魔法の中から盾を付けた左腕だけを出して正確に鉄球を受け止めた。
さっきは勢い余って飛び出てしまったが、最初からこうやれば良かったなとモモは思う。
こころなしか、飛んでくる矢の量が減ってきた。おそらく相手の矢も尽きかけているのだろう。
「小賢しいんだよ!!」
鉄球の飛び出る本を持った女がそう叫んでモモ達に近付く。ユモトは汗をかいて息を荒くしている。こちらの防御魔法も限界が近い。
何とかムツヤと合流することが出来れば勝機があるが、数十メートル先があまりにも遠く感じる。
ムツヤは戦いながら魔法の飛び道具で本持ちの女を牽制しようとするが、それはウートゴに邪魔をされた。
「させないよ、君は俺と戦うんだ」
そう言ってムツヤのカバンに手を伸ばす。ハッとしてムツヤはその手を左手で弾き飛ばした。
敵の狙いはムツヤの命ではない、カバンさえ奪えば勝ちなのだ。
アシノは薄くなった防御魔法の内側からワインボトルのフタをパンパンと乱射する。それに続きルーは電撃の魔法とヨーリィは木の杭を狙いをつけて投げた。
それらの攻撃を本から飛び出た鉄球と鎖を回転させて敵は弾く。
「何アレ!? あんな事もできるの!?」
ルーは驚きの声を上げた。
「無駄口叩くな、とにかく打ち込め!!」
「ごめんアシノお姉ちゃん。木を作る魔力がもう残ってない」
ヨーリィはどうやら弾切れになってしまったらしい。そしてユモトも膝をつく。
「ごめんなさい、僕も…… もう……」
防御魔法も完全に消え去ってしまった。ルーが代わりに張る前に鉄球が飛ぶ。
そして、モモは皆の前へ飛び出た。
ムツヤは後ろに飛び跳ねてそれをかわすが、ウートゴは太い鉄の針を何十本とムツヤに投げた。
着地すると同時にムツヤは足に魔力を込めて地面を踏んだ。すると土が盛り上がって壁を作り、針は全てそれに受け止められる。
ハイレベルな戦いを横目に見ながらユモト達も防壁の魔法陣で矢を弾きながらムツヤの元へジリジリと歩み寄った。
その防壁目掛けて矢以外の何かが飛んでくる。鉄球だ。
ルーはまずいと思った。ユモトの防壁だけでは確実に防ぎきれない。とっさに十体ほど精霊を召喚し、鉄球の飛んでくる方向に1列に並ばせた。
1体2体と次々と精霊が崩されるが、鉄球の速度は遅くなっていく。しかしまだ防壁で防げるかといった所だ。
防壁が崩されたら身を隠す場所がないここで、降り注ぐ矢の餌食になってしまう。そんな時モモが防壁の前へと飛び出た。
「モモさん!!」
ユモトが叫ぶがモモは盾を構え、精霊の後ろに並ぶ。そして目の前の全ての精霊が崩れ去った後、鉄球を盾で受け止める。
鉄球は止められたが降り注ぐ矢は防ぎきれない。ヨーリィが木の杭で数本撃ち落としたが、モモは膝に矢を受けてしまった。
「ぐぅっ」
痛みにうずくまるモモ。ユモトは急いでモモを防壁の内側へと入れる。
「モモお姉ちゃん、ちょっと我慢して」
そう言うとヨーリィはズボッと矢を引き抜いた。また痛みで声を上げるモモ。
モモはムツヤから受け取っていた回復薬を飲む、すると傷は一瞬にして綺麗に消えた。
「ああいう捨て身のやり方は私がやる。って言いたい所だけどもう再生する魔力が少ない」
ヨーリィの言葉を聞いてモモは自分がやるしか無いと決意した。そこにまた鉄球が飛んでくる。
「私が皆を守ります」 恐ろしい速さでウートゴと剣をぶつけ合う。そんなムツヤの左右に分身が立ち、斬りかかる。
ムツヤは後ろに飛び跳ねてそれをかわすが、ウートゴは太い鉄の針を何十本とムツヤに投げた。
着地すると同時にムツヤは足に魔力を込めて地面を踏んだ。すると土が盛り上がって壁を作り、針は全てそれに受け止められる。
ハイレベルな戦いを横目に見ながらユモト達も防壁の魔法陣で矢を弾きながらムツヤの元へジリジリと歩み寄った。
その防壁目掛けて矢以外の何かが飛んでくる。鉄球だ。
ルーはまずいと思った。ユモトの防壁だけでは確実に防ぎきれない。とっさに十体ほど精霊を召喚し、鉄球の飛んでくる方向に1列に並ばせた。
1体2体と次々と精霊が崩されるが、鉄球の速度は遅くなっていく。しかしまだ防壁で防げるかといった所だ。
防壁が崩されたら身を隠す場所がないここで、降り注ぐ矢の餌食になってしまう。そんな時モモが防壁の前へと飛び出た。
「モモさん!!」
ユモトが叫ぶがモモは盾を構え、精霊の後ろに並ぶ。そして目の前の全ての精霊が崩れ去った後、鉄球を盾で受け止める。
鉄球は止められたが降り注ぐ矢は防ぎきれない。ヨーリィが木の杭で数本撃ち落としたが、モモは膝に矢を受けてしまった。
「ぐぅっ」
痛みにうずくまるモモ。ユモトは急いでモモを防壁の内側へと入れる。
「モモお姉ちゃん、ちょっと我慢して」
そう言うとヨーリィはズボッと矢を引き抜いた。また痛みで声を上げるモモ。
モモはムツヤから受け取っていた回復薬を飲む、すると傷は一瞬にして綺麗に消えた。
「ああいう捨て身のやり方は私がやる。って言いたい所だけどもう再生する魔力が少ない」
ヨーリィの言葉を聞いてモモは自分がやるしか無いと決意した。そこにまた鉄球が飛んでくる。
「私が皆を守ります」
モモは立ち上がり、防壁魔法の中から盾を付けた左腕だけを出して正確に鉄球を受け止めた。
さっきは勢い余って飛び出てしまったが、最初からこうやれば良かったなとモモは思う。
こころなしか、飛んでくる矢の量が減ってきた。おそらく相手の矢も尽きかけているのだろう。
「小賢しいんだよ!!」
鉄球の飛び出る本を持った女がそう叫んでモモ達に近付く。ユモトは汗をかいて息を荒くしている。こちらの防御魔法も限界が近い。
何とかムツヤと合流することが出来れば勝機があるが、数十メートル先があまりにも遠く感じる。
ムツヤは戦いながら魔法の飛び道具で本持ちの女を牽制しようとするが、それはウートゴに邪魔をされた。
「させないよ、君は俺と戦うんだ」
そう言ってムツヤのカバンに手を伸ばす。ハッとしてムツヤはその手を左手で弾き飛ばした。
敵の狙いはムツヤの命ではない、カバンさえ奪えば勝ちなのだ。
アシノは薄くなった防御魔法の内側からワインボトルのフタをパンパンと乱射する。それに続きルーは電撃の魔法とヨーリィは木の杭を狙いをつけて投げた。
それらの攻撃を本から飛び出た鉄球と鎖を回転させて敵は弾く。
「何アレ!? あんな事もできるの!?」
ルーは驚きの声を上げた。
「無駄口叩くな、とにかく打ち込め!!」
「ごめんアシノお姉ちゃん。木を作る魔力がもう残ってない」
ヨーリィはどうやら弾切れになってしまったらしい。そしてユモトも膝をつく。
「ごめんなさい、僕も…… もう……」
防御魔法も完全に消え去ってしまった。ルーが代わりに張る前に鉄球が飛ぶ。
そして、モモは皆の前へ飛び出た。