動乱 1
文字数 744文字
「同胞たちよ!!!」
「剣を持て!! 弓を持て!!!」
「我らの血の誇りのために!!!!」
1人がそう言うと、歓声と共に武器が天高く掲げられた。
「試練の塔をこんなに早く踏破なさるとは、流石勇者サツキ様です」
近衛兵長カミトが城にある1室で言った。部屋にはムツヤ達とサツキ達が居る。
カミトの言葉にサツキは首を軽く横に振って話す。
「いいえ、この国の為にだからこそ、出来たことです」
「ご謙遜を……」
前置きは置いておいて、カミトは本題に入りたくてソワソワしているのをアシノは見逃さなかった。
「それで、私の仮説が正しければ、あの試練の塔で手に入れた武器や能力は、通常の攻撃が効かない魔物にも通用するはずです」
それを聞いて、カミトはホッとした顔をするが、同じ近衛兵の魔法使いであるイズミにはある疑念が生まれた。
「と、いう事は、青い鎧の冒険者もあの試練の塔を登ったのでしょうか……?」
「それは私にも分かりかねますが、恐らくは……」
短く言ってアシノは言葉を止めた。青い鎧の冒険者には謎が多いということにしておいた方が都合が良い。
そんな時だった。慌ただしく鎧のガチャガチャとした音が近付いてきたかと思ったら、ドアをノックされる。
「失礼しますカミト様!! 魔物の群れの襲撃が確認されました!!」
「来たか……」
カミトが口にすると同時にアシノとサツキが立ち上がり、皆もそれに習った。
「私の説が正しいかまだ分かりかねますので、私達は念の為街に残り、攻撃の通用しない魔物に備えましょう」
そうアシノが言うと、カミトは頷いた。
「お願いいたします」
「では、私達は前線で戦いましょう。攻撃の通用しない魔物が現れたらすぐにご連絡を下さい」
サツキは魔剣『カミカゼ』に軽く手をかけて言った。
「承知しました、ご武運を!」
「剣を持て!! 弓を持て!!!」
「我らの血の誇りのために!!!!」
1人がそう言うと、歓声と共に武器が天高く掲げられた。
「試練の塔をこんなに早く踏破なさるとは、流石勇者サツキ様です」
近衛兵長カミトが城にある1室で言った。部屋にはムツヤ達とサツキ達が居る。
カミトの言葉にサツキは首を軽く横に振って話す。
「いいえ、この国の為にだからこそ、出来たことです」
「ご謙遜を……」
前置きは置いておいて、カミトは本題に入りたくてソワソワしているのをアシノは見逃さなかった。
「それで、私の仮説が正しければ、あの試練の塔で手に入れた武器や能力は、通常の攻撃が効かない魔物にも通用するはずです」
それを聞いて、カミトはホッとした顔をするが、同じ近衛兵の魔法使いであるイズミにはある疑念が生まれた。
「と、いう事は、青い鎧の冒険者もあの試練の塔を登ったのでしょうか……?」
「それは私にも分かりかねますが、恐らくは……」
短く言ってアシノは言葉を止めた。青い鎧の冒険者には謎が多いということにしておいた方が都合が良い。
そんな時だった。慌ただしく鎧のガチャガチャとした音が近付いてきたかと思ったら、ドアをノックされる。
「失礼しますカミト様!! 魔物の群れの襲撃が確認されました!!」
「来たか……」
カミトが口にすると同時にアシノとサツキが立ち上がり、皆もそれに習った。
「私の説が正しいかまだ分かりかねますので、私達は念の為街に残り、攻撃の通用しない魔物に備えましょう」
そうアシノが言うと、カミトは頷いた。
「お願いいたします」
「では、私達は前線で戦いましょう。攻撃の通用しない魔物が現れたらすぐにご連絡を下さい」
サツキは魔剣『カミカゼ』に軽く手をかけて言った。
「承知しました、ご武運を!」