新たなる脅威 1

文字数 618文字

 ムツヤ達はスーナの街を目指して馬車を走らせる。

 荷台ではアシノがもたれかかって昼寝をし、ルーは横になって爆睡していた。

「そろそろ昼食はいかがでしょう。馬も休ませたいですし」

 モモが運転しながら言うと、ユモトが返事をする。

「そうですね!! 皆さん起きてくださーい」

 仲間を起こして昼食の用意をした。

 食べ終わる頃に、アシノは連絡石でギルスに話をする。

「明日の朝にはスーナの街につく。一応確認だが裏の道具の反応は無いな?」

「あぁ、見張っているが1つも反応はない。それよりアシノ、この街でも君のことはすっかり噂になっているぞ。勇者アシノがキエーウを壊滅させたって」

「そうか……」

 人の噂が広がるのは早い。アシノは片手で顔を覆い隠す。

「勇者アシノ伝説がまた1つ増えたわね」

「なんかこう、自分でやった功績じゃないのに、讃えられてもなぁ……」

「それだけじゃないぞ、イタガの街を魔人から救ったってのも有名になってる」

 ギルスが付け加えるとまた1つ、ため息を漏らした。

「そっちもか……」

「それで、まぁ帰ったらギルドマスターから話はあると思うが、最近、魔人の目撃が増えているらしいぞ」

 アシノは少し顔を険しくして話す。

「キエーウの次は魔人か、体がいくつあっても足らないな」

「まぁまぁ、目撃ってだけだからまだ確証ってわけじゃない」

「あのー、魔人ってイタガでも会いまじだけど、一体何者なんですか?」

 アシノとギルスの会話を聞いて疑問に思ったムツヤが尋ねる。
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登場人物紹介

名前:ムツヤ・バックカントリー


 裏ダンジョンを遊び場にする主人公、ちょっと頭が残念。

名前:モモ


 オークの女の子

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