キエーウ最終決戦 3
文字数 1,220文字
「アレは…… 魔物の能力を奪う道具です!!」
「能力を奪う……?」
ダクフが会話に割って入ってきた。
「へぇ、そんな道具だったんだ。亜人に使ったら死んじゃったから殺す道具かと思ってたよ」
クスクス笑いながら言うダクフにムツヤ達は怒りを覚える。
「あの道具と同じものは無いのか? 能力とやらを奪い返すことが出来るかもしれない」
「ありますけど…… 発動に1時間はかかりまず…… でも奪った能力は時間が経てば戻ります!! 魔物の場合はですけど……」
アシノは今までにない危機感を感じていた。こちらの切り札であるムツヤが能力を奪われたと言っている。どこまで何を奪われたのかは未知数だが。
「やれ」
ダクフが言うとキエーウのメンバーがこちらへ飛びかかってきた。
ムツヤは応戦しようとするが、いつもの様なメチャクチャな動きができず、まるで体に数百キロの重りが付いているかの様だ。
それでも何とか応戦しているが、どう見てもムツヤの分が悪そうだった。仲間達はそれぞれ援護を始める。
「おのれぇ!!!」
モモが飛び出てムツヤと背中合わせに立つ。
「モモさん!!」
「お前達!!! そのまま下がってこい!!」
アシノはビンのフタをパァンと打ちながら言う。ルーは精霊召喚の準備をしている。次に動いたのはヨーリィとユモトだった。
「轟け、雷鳴よ!!!」
ユモトが魔法を使い、敵を3人ほど感電させて倒す。
ヨーリィはムツヤ達の周りをグルグルと周り、ナイフで敵を斬りつけ、木の杭を投げて数を減らした。
「あの死体人形を狙え!!」
ダクフが言うと弓兵と魔法使いが一斉にヨーリィを狙う。そして、1発右腕に火の魔法を貰ってしまい、枯れ葉に変わる。
いつもならすぐに再生するのだが、何故だか再生が始まらない。魔力切れだ。
「ヨーリィ!!」
「ヨーリィ引け!!!」
ヨーリィの異常に気付いたムツヤとアシノが叫ぶ。命令通りヨーリィは走ってアシノ達の後ろまでやって来た。
「はーい、ここからは私に任せて」
ルーが精霊を数十体召喚してムツヤとモモの元に向かわせる。キエーウとの乱戦状態になり、そのスキにムツヤ達もアシノの元へ引いた。
「君たちなんてね、ムツヤくんが居なければただの烏合の衆なんだよ!!!」
ダクフがこちらに向かって走りながら言う。
ムツヤは荒い息をしながら剣を構えるが、何故だか柄の部分が熱く感じる。そして手から火が生まれた。
「あっ、ムツヤ!! 魔剣を握るな!!」
言われた通り魔剣を地面に捨てるとすかさずユモトが水魔法で手の火を消した。酷い火傷だったが、回復薬を掛けたら何とか治る。
皆がムツヤの能力を奪われていることを実感する時間すら与えずに、ダクフが剣を持ってルーの元へ近づく。
「ルー!!!」
ルーは肝を冷やしながらもとっさに防御壁を張る。が、ダクフはその壁ごとルーを斬りつけた。
防御壁にヒビが入り、剣先がルーを袈裟斬りにする。
「ああああああ!!!!!!!」
ルーは叫んで地面へ倒れた。
「能力を奪う……?」
ダクフが会話に割って入ってきた。
「へぇ、そんな道具だったんだ。亜人に使ったら死んじゃったから殺す道具かと思ってたよ」
クスクス笑いながら言うダクフにムツヤ達は怒りを覚える。
「あの道具と同じものは無いのか? 能力とやらを奪い返すことが出来るかもしれない」
「ありますけど…… 発動に1時間はかかりまず…… でも奪った能力は時間が経てば戻ります!! 魔物の場合はですけど……」
アシノは今までにない危機感を感じていた。こちらの切り札であるムツヤが能力を奪われたと言っている。どこまで何を奪われたのかは未知数だが。
「やれ」
ダクフが言うとキエーウのメンバーがこちらへ飛びかかってきた。
ムツヤは応戦しようとするが、いつもの様なメチャクチャな動きができず、まるで体に数百キロの重りが付いているかの様だ。
それでも何とか応戦しているが、どう見てもムツヤの分が悪そうだった。仲間達はそれぞれ援護を始める。
「おのれぇ!!!」
モモが飛び出てムツヤと背中合わせに立つ。
「モモさん!!」
「お前達!!! そのまま下がってこい!!」
アシノはビンのフタをパァンと打ちながら言う。ルーは精霊召喚の準備をしている。次に動いたのはヨーリィとユモトだった。
「轟け、雷鳴よ!!!」
ユモトが魔法を使い、敵を3人ほど感電させて倒す。
ヨーリィはムツヤ達の周りをグルグルと周り、ナイフで敵を斬りつけ、木の杭を投げて数を減らした。
「あの死体人形を狙え!!」
ダクフが言うと弓兵と魔法使いが一斉にヨーリィを狙う。そして、1発右腕に火の魔法を貰ってしまい、枯れ葉に変わる。
いつもならすぐに再生するのだが、何故だか再生が始まらない。魔力切れだ。
「ヨーリィ!!」
「ヨーリィ引け!!!」
ヨーリィの異常に気付いたムツヤとアシノが叫ぶ。命令通りヨーリィは走ってアシノ達の後ろまでやって来た。
「はーい、ここからは私に任せて」
ルーが精霊を数十体召喚してムツヤとモモの元に向かわせる。キエーウとの乱戦状態になり、そのスキにムツヤ達もアシノの元へ引いた。
「君たちなんてね、ムツヤくんが居なければただの烏合の衆なんだよ!!!」
ダクフがこちらに向かって走りながら言う。
ムツヤは荒い息をしながら剣を構えるが、何故だか柄の部分が熱く感じる。そして手から火が生まれた。
「あっ、ムツヤ!! 魔剣を握るな!!」
言われた通り魔剣を地面に捨てるとすかさずユモトが水魔法で手の火を消した。酷い火傷だったが、回復薬を掛けたら何とか治る。
皆がムツヤの能力を奪われていることを実感する時間すら与えずに、ダクフが剣を持ってルーの元へ近づく。
「ルー!!!」
ルーは肝を冷やしながらもとっさに防御壁を張る。が、ダクフはその壁ごとルーを斬りつけた。
防御壁にヒビが入り、剣先がルーを袈裟斬りにする。
「ああああああ!!!!!!!」
ルーは叫んで地面へ倒れた。