第360話

文字数 1,154文字

ようやくオルゴール館を出た祐の一行は、一路、別荘に戻った。
すでに、夕焼けが近い(女子たちは、サンセットと洒落ている)ので、特に女子たちが、露天風呂を楽しみたいらしい。
(尚、夕食は全員で海鮮カレーとサラダを作る旨、了解となっている)

祐がようやく一人になって、露天風呂(男風呂)に入っていると、女子たちの騒ぎ声やら何やらが、仕切りを越えて、隣の女風呂から聞こえて来る。

愛奈
「うわー・・・・純子さん、また成長したの?」
「いや・・・このタプタプ感が最高、お肌もきれい」
純子
「でも、重いよ、夏は暑いし、汗かく」
真由美
「持っている人の贅沢だよ、ああ・・・目の保養」
「でも・・・もんでいると幸せ」
朱里
「ほんとうに女神様みたいで・・・包まれると幸せだよ」
春奈
「みんなの憧れのお胸、私も触っていい?」
(どうやら全員が純子の胸を楽しんでいるらしい、笑い声が大きくなっている)

愛奈の声は、真由美に向かった。
「真由美さんの、お尻と太もも、いいなあ・・・美味しそう」
真由美は謙遜。
「最近、少し太ったかなあ・・・」
純子
「真由美さんのミニスカとかホットパンツは圧巻、ヨダレもの」
朱里
「撫でていると・・・うん・・・いいお肌」
春奈
「お尻がキュッとして、ダンサーみたいでうらやましい」

愛奈は次に春奈。
「春奈さんも好き、可愛いお人形さんみたい」
春奈
「そう?十人並みだよ、見られると恥ずかしい」
純子
「でも、出るべきところはしっかり、きれいなお胸で、ウェストも締まっているよね」
真由美
「どんな服でも似合う。モデルになって欲しいかも」
朱里
「まだ、セーラー服OK、可愛い感じで」

愛奈の声は、朱里に向いた。
「朱里ちゃんは、完璧・・・そのままでヴィーナス」
純子
「ほんまや、マジに・・・さすが・・・モデル」
朱里は小さな声。(恥ずかしいようだ)
「いやいや、名古屋限定だよ、東京なんて怖くて」
真由美
「映像詩でも、表情を作るのが上手、私の専属モデルにしたい」
春奈
「うん、あれはすごい、芸術の域」

純子の声が愛奈に。
「愛奈ちゃんも、さすがに可愛い」
愛奈の声が沈んだ。
「まだ・・・幼児体型かな・・・情けない」
「だから、祐ちゃんに水着モデルは無理って言われた」
春奈はフォロー・
「でも、可愛い、抱いて眠りたい」
朱里も続く。
「確かに、笑顔可愛いから、抱いて眠ると、癒される」

真由美の声が意外な方向に向かった。
「ところで、祐君は何しているのかな」
愛奈の声が意味深になった。
「子供のころね、祐ちゃんと一緒にお風呂入った」

女子全員が「えーーーー?」と大声。

愛奈は続けた。
「祐ちゃんね、お尻にホクロがあるの」
「それで、三つ並んでいてさ」
「それをツンツンして遊ぶのが好きだった」
「祐ちゃんは逃げて回って、でも捕まえて遊んだ」

祐は、危険を感じたので、音を立てないように、風呂から姿を消した。
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