第364話伊東合宿⑧朝食後、姉瞳の登場

文字数 1,510文字

私、純子は、マジに祐君との混浴を楽しんだ。(女子が集団なのは、抜け駆け禁止条約に基づく)。
みんな、元気な身体だからできること。(少し見せつけ過ぎかなあ、でも目はすぐに慣れる)
ふくよかな人(私・・・最近は朱里ちゃんも)、真由美さんは、お人形さんみたいにきれい。
春奈さんは、お胸はしっかり、小柄なので、年上だけど、童女風の魅力。
愛奈ちゃんは、むっちりタイプ、胸のふくらみが薄いので、やはり水着モデルは難しいかな。
脱いで、と言うより笑顔で勝負するタイプの役者さん。

みんなが目を開けてよ、と言ったら、祐君は目を開けた。(マジに真っ赤な顏)
私たちも最初は恥ずかしかったけれど、祐君ならいいかな、そんな気持ちもあった。
戸惑っていた祐君は、少しして、「みんな、きれい」と、恥ずかしそうに笑った。

そんな「裸のおつきあい」の後は、全員で協力して、朝ごはん。
(芳江さんは、若い人だけで、と遠慮した・・・昨日飲み過ぎもある)
メニューは。シンプルにおにぎり(鮭、昆布、梅干)とお味噌汁、お茶は伊東のグリ茶。

食が細い祐君も、3個完食。(ホッとした)
朝食後、全員でまったりとしていると、車の音がした。(午前9時少し前)
祐君は、「誰?」と気にした。(誰も来る予定は聞いていないから)
その直後だった。
別荘のドアが、「ガチャリ」と、いきなり開いた。(つまり鍵を持っている人)

そして、驚いた。
大きな野球帽。
濃茶のサングラスで、あごがとがって・・・小顔。
豊胸とキュッとしまったウェストで、黒のタンクトップ。
何より、メチャ美脚(美味しそうな太もも!)超ミニ白のホットパンツのギャル風女性が大きなカバンを持って入って来た。(見覚えあるかも・・・うーん・・・まさか?)

祐君は、ソファから飛び跳ねるように起きた。
そして、ギャル風女性に、ムッとした声。(祐君には珍しい)
「何で来るなら来るって言えないの!」

ギャル風女性が野球帽とサングラスを取った。(あ・・・祐君のお姉さん・・・瞳さんだ)
(やはり超美人、祐君に似ている)(祐君が言うような、ゴリラ女では決してない)

さっそくバトルが始まった。
「うるさい!アホ祐!」
「私だって、みんなにお礼もしたいしさ」
「伊東の別荘好きだし」
「家にいても、一人きりだし」
「祐は、どうして、そう薄情なの?」

祐君は、瞳お姉様に押された。(やはり苦手のようで、口ごもる)

その隙に、瞳お姉さまは、女子全員に深々とお辞儀。(ほんまに美しいお辞儀や・・・)
「祐の姉、森田瞳と申します」
「このたびは、いたらぬ祐にお付き合いをいただき、誠にありがとうございます」
「また、祐の事件の折りには、多大なご心配と配慮をいただき、心より感謝申し上げます」

瞳お姉さまが顏をあげると、一番最初にアタックしたのは、愛奈ちゃん。
「あーーー!おひさーー!」
「愛奈だよ、瞳ちゃん!」
「なんか・・・すごい、モデルを越えている!」
「モデルになればいいのに!」

瞳お姉様は、愛奈ちゃんを一回ハグ(強烈な力?愛奈ちゃん苦しそう)、解放して愛奈ちゃんの頭をなでなで。
「うんうん、成長したね、愛奈」(かなり余裕を感じさせる)
「テレビで見ているよ」
「今度、アホ祐と総務省の写真やるの?親父が言っていた」

私たちも順番に、瞳お姉さまの、強烈ハグ(痛い)を受けていると、祐君がようやく文句。
「あのさ、仮にも静岡県庁でしょ?」
「県民の模範となるべき公務員」
「それが何?」
「そんな肌むき出しで、よく歩いて来たと思うよ」
「だから、恥じらいがないって、母さんに怒られるの」

しかし、瞳お姉様は、ビクともしない。
あっという間に祐君を強烈ハグ。(もうプロレス技のサバ折り)
祐君を、そのままソファに押し倒している。
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