第149話純子と祐は大学でもベッタリ。しかし祐の前に「超美少女」が!

文字数 1,126文字

私、純子は祐君と大学に通い始めた。(うふ・・・ヨダレかも)
何しろ、一緒に履修登録した。(全部同じ科目)(離れたくない、私の可愛い祐君だから)
だからキャンパスも、一緒に歩く。(当たり前って言わないで、うれしいの!)

さて、講義が始まって数日たって、キャンパスを歩いている時に、祐君が話しかけて来た。
「あちこちで、サークルの勧誘があるけれど」
「純子さんは、ご希望はあります?」

私は戸惑った。(全く考えていなかったから)
「よくわからない」(・・・情けない返事や・・・主体性もない)
「祐君は?」(もし、祐君がどこか言ったらついて行くけれど)

祐君は、申し訳なさそうな顔。
「とても無理かなと」
「秋山先生と平井先生のバイトで」
「あの二つが軌道に乗らないと、余裕がない」
「でも・・・純子さんは、束縛したくなくて」

私は、声が震えた。(祐君、嫌、そんなこと言わないでよ、強く思った)
「私は、祐君といたいの」
「束縛?怒るよ、そんなこと言うと」
と、そのまま祐君の腕をゲット。
私から祐君を「束縛」する。(強めに当てている、肉弾攻撃、最近の定番や!)

祐君は慌てた声。(他の多くの大学生の視線を気にしたようだ・・・可愛い)
「あ・・・あの・・・」

そんな慌てた声を出すから、もっと、強く密着。

祐君は、小さな声。
「ありがとうございます、変なこと言ってごめんなさい」(よしよし、祐君は良い子だ)(祐君を倒すには、私の豊満な肉弾攻撃が有効)(残念ながら、明太子女では、ちと・・・不足しとる)

ただ、その日の午後、大教室の講義「神社と祭りの精神史」の始まる前だった。

事件が起こった。

私と祐君が並んで、後ろの方の席に座ると、前の方の席に座っていた女子学生が私たちを見て立ちあがった。
そして、私たちをじっと見て、歩いて来た。
まるでアイドル風の美少女、スタイルもいい。(ちょっと見ただけで、私は負けを認めた、レベルが違う美少女だから)
で、その美少女は、途中から、祐君を見て、歩いて来る。(祐君は、教科書しか見ていない、その美少女に何も気がついていない)

(これ・・・あかん・・・何の用やろ?祐君の知り合い?祐君そんな人がおるなんて何も言わんかったし・・・もう目の前や・・・)

そんな私の心配などお構いなしに、その「超美少女」は祐君の前に。
(フレグランスも、花柄のワンピースも上品で、私はますます引け目を感じた)
(そして、え?マジ?の展開となる)

超美少女が、花のような笑顔。
「あの・・・もしかして、森田祐君?」(・・・何と、祐君をフルネームで!どう考えても、お知り合いだ)

ただ・・・祐君は、キョトンと顔をあげた。

そして
「え?誰?」なのだ。

(マジで、知らないって顔や)
(超美少女が、シュンとなるくらいに無反応!)
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