第20話祐の辛い過去 従妹恵美と叔母美智代の不安

文字数 537文字

祐の歓迎会を終え、恵美は母美智代と話をしている。
恵美
「美咲ちゃんは、その気になっていたけれどさ」
美智代
「うん、祐君は、合わせているだけかな」
恵美
「そうだね、やさしい顔だけ」
美智代は難しい顔。
「祐君は、難しいかも」
「趣味が合うだけでは」
恵美は腕を組んだ。
「あの話があるから?」
美智代は頷く。
「あれは祐君に非は無いの」
「でも、祐君は勝手に責められて、悩んで胃潰瘍」
恵美
「私も心配になってお見舞いに行ったら、激ヤセしてた」
「かなり辛かったみたい」
美智代は涙目。
「それはそうだよ、相手の母親が酷過ぎる」
「自分の娘が祐君をストーカーしたのに」
「祐君の反応が無いことに逆ギレだもの」
恵美
「祐君のお母さんもお父さんも釘を刺したんでしょ?」
「学校にも連絡して」
美智代は首を横に振る。
「学校なんてあてにならないわよ」
「当人同士で話し合ってください、だもの」
「祐君は入院しているのにねえ・・・」
恵美
「トラウマになっていると可哀想だね」
美智代はため息。
「やさしい子だからなあ」
恵美
「美咲があまり夢中になり過ぎると・・・」
美智代はキッパリ
「祐君、困ると思うよ」
「祐君が本心から好きになればいいけどね」
恵美
「それとなく探ってみるよ」
「そうするしかないもの」

祐を心配する母娘の会話は、夜遅くまで続いた。
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