第306話祐君のスタジオ自主練と愛奈対策
文字数 1,185文字
私、田中朱里は、祐君、純子さん、真由美さんと一緒に、中村雅代先生の八幡山スタジオに入る前に、ケーキ屋さんに入った。(真由美さんいわく、売り切れが心配)(でも、別腹ケーキが食べたいだけ・・・当然女子三人は)(祐君の音楽を聴きながらケーキは最高ですから)
尚、祐君がチョコレートケーキ(祐君の定番)、純子さんがモンブラン(少し大きめ感がある)真由美さんがフランボワーズ(半端なくきれい)私はイチジクのタルト(鮮烈さ、ビタミンCの補給を重視した)
八幡山のスタジオに入ると、祐君がダージリンを淹れてくれた。(さすが、茶処静岡県出身なので、おまかせです)
(ところが、美味しいケーキは、祐君が「練習の後で」と言ったので、「お預け」になった・・・残念)
祐君は、ダージリンを少し飲んで、ピアノの練習を30分ほど。(基礎練習だけ)
その後は、発声練習を10分ほど。(なかなか曲に進まない、でも、超美声!)
少し心配になったのは、祐君が苦しそうに、座り込んだこと。
純子さんが聞いてくれた。
「どうしたの?顔が青いよ」
祐君は、息が荒い。(なんか、セクシーだ)
「たまに大声を出すと、こうなる」
「高音はまあまあ」
「でも、低音は苦しい、息が持たない」
「本番に間に合わせないと、申し訳ない」(そういうところが、真面目だなあ)
その後、ギターを持って曲の練習。
最初は聖歌のような「アメイジング・グレイス」(感動しました・・・神に感謝しました)(でも、これは発声練習の一環とのこと:祐君談)
ボサノヴァの「ウェイブ」(軽やか・・・聖歌の重みを、スッと吹き飛ばした)
次も名曲「ルート66」(スイング感と余裕感たっぷり)
祐君の練習は、そこで終わった。(女子たちのケーキ願望を察したようだ)
真由美さんは、ニンマリと本音。
「祐君の歌を聴いてケーキ、最高だね」
祐君は、笑顔(さわやかな)
「まあ・・・何とかなりそう・・・最初はイマイチだったけれど」
私
「最後は低音も響いていたよ、良かった」
祐君はニコニコ顏。
「ありがとう、身体も楽器で、鳴るまで時間が、かかる」
純子さんが提案。
「毎朝、歩く?深呼吸しながら、呼吸器にもいいかなあと」
ところが、祐君は、微妙な顔。
「朝は、約束できない、ごめん」
「愛奈から、わけがわからない電話が深夜に来る」
「この間、うるさいから切ったの、でも、何度もかかって来る」
「で、ますます支離滅裂な会話、一方的な会話が最低2時間は続く」
真由美さんが、腕を組んだ。
「私たち女子が、説教しようよ」
「祐君は言えないよ、やさしいから」
純子さんも、同意。
「このままだと、祐君がいつか壊れる、そうしよう」
私も、もちろん同意。
「愛奈ちゃんのためにも、そうしたほうがいいかな」
祐君は、まだ微妙な顔。
「とにかく、夜は寝たいなと」
「森田プロだから、親父にも言っておくよ」
(まあ・・・これで祐君の重荷が少しでも軽くなれば、いいけれど)
尚、祐君がチョコレートケーキ(祐君の定番)、純子さんがモンブラン(少し大きめ感がある)真由美さんがフランボワーズ(半端なくきれい)私はイチジクのタルト(鮮烈さ、ビタミンCの補給を重視した)
八幡山のスタジオに入ると、祐君がダージリンを淹れてくれた。(さすが、茶処静岡県出身なので、おまかせです)
(ところが、美味しいケーキは、祐君が「練習の後で」と言ったので、「お預け」になった・・・残念)
祐君は、ダージリンを少し飲んで、ピアノの練習を30分ほど。(基礎練習だけ)
その後は、発声練習を10分ほど。(なかなか曲に進まない、でも、超美声!)
少し心配になったのは、祐君が苦しそうに、座り込んだこと。
純子さんが聞いてくれた。
「どうしたの?顔が青いよ」
祐君は、息が荒い。(なんか、セクシーだ)
「たまに大声を出すと、こうなる」
「高音はまあまあ」
「でも、低音は苦しい、息が持たない」
「本番に間に合わせないと、申し訳ない」(そういうところが、真面目だなあ)
その後、ギターを持って曲の練習。
最初は聖歌のような「アメイジング・グレイス」(感動しました・・・神に感謝しました)(でも、これは発声練習の一環とのこと:祐君談)
ボサノヴァの「ウェイブ」(軽やか・・・聖歌の重みを、スッと吹き飛ばした)
次も名曲「ルート66」(スイング感と余裕感たっぷり)
祐君の練習は、そこで終わった。(女子たちのケーキ願望を察したようだ)
真由美さんは、ニンマリと本音。
「祐君の歌を聴いてケーキ、最高だね」
祐君は、笑顔(さわやかな)
「まあ・・・何とかなりそう・・・最初はイマイチだったけれど」
私
「最後は低音も響いていたよ、良かった」
祐君はニコニコ顏。
「ありがとう、身体も楽器で、鳴るまで時間が、かかる」
純子さんが提案。
「毎朝、歩く?深呼吸しながら、呼吸器にもいいかなあと」
ところが、祐君は、微妙な顔。
「朝は、約束できない、ごめん」
「愛奈から、わけがわからない電話が深夜に来る」
「この間、うるさいから切ったの、でも、何度もかかって来る」
「で、ますます支離滅裂な会話、一方的な会話が最低2時間は続く」
真由美さんが、腕を組んだ。
「私たち女子が、説教しようよ」
「祐君は言えないよ、やさしいから」
純子さんも、同意。
「このままだと、祐君がいつか壊れる、そうしよう」
私も、もちろん同意。
「愛奈ちゃんのためにも、そうしたほうがいいかな」
祐君は、まだ微妙な顔。
「とにかく、夜は寝たいなと」
「森田プロだから、親父にも言っておくよ」
(まあ・・・これで祐君の重荷が少しでも軽くなれば、いいけれど)