第159話伊東の別荘に

文字数 857文字

祐君は、金曜の夜に講演用原稿を仕上げた。(連日三人で、いろいろ議論したことも、盛り込んだ)
「これでなんとか」と、そのままプリントを開始する。
そして、私、真由美と、純子さんに、手渡す。
「今夜は読まないで、明日以降に、何回か読んで、変な部分があれば赤ペンでメモしてください」(冷静に、客観的な目で・・・ということかな)

その祐君は、少しやつれ顔。(やはり超難解な秋山先生の文、祐君も、相当神経を使ったようだ)
だから、「明日土曜日だから、気分転換で、お散歩とか、お出かけしない?」と誘ってみた。(純子さんも頷いている)(本当は独占したいけれど・・・難しい・・・)(二人きりだと・・・私、カチコチになる)

祐君は「うん」と考えている。(私も純子さんも関東には疎いので、気をつかっているのかも)
「外泊は・・・してもいいの?」(え・・祐君とお泊り?)(でも、純子さんもいるから、あやしいことはない・・・残念?いや・・・秘密です)

純子さんは即答。
「問題ないよ、どこ?」(純子さんは、思いっきりがいい)(見習わねば)
私も「うん、OK」(どうも一歩遅れる)

祐君は、スマホで誰かと誰かに連絡、すぐに(5分くらい)話がついたらしい。
「親父と遠縁のおばさん連絡した、OKだって」
「あ・・・ごめん・・・伊東に別荘があるの」(なんと、別荘持ちのご子息様なの?)(でも、祐君・・・話の順番が変・・・笑える)
「親父の従姉が、面倒見てくれるって、隣に住んでいるから」(ほー・・・あやしいことは出来かねる・・・って意味不明だ)


「温泉は出るの?」(こういう時は速い)

祐君
「うん、お風呂も大きい、窓から海とか」
「お魚も美味しい」(よろしい!でも、食べ過ぎは注意かな)

純子さんは、にこにこ(まあ、その顔が輝いているし)
「準備しよう、何時出発?」

「8時・・・では?」(まあ、普通の無理ない時間かと)

祐君は、「え?」と引く。

純子さんは、にっこり。
「寝坊は厳禁」
私も、続いた。
「起きなさい」

祐君は、口を「への字」にしている。(その顔の可愛いこと!なめたくなる!)

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