第49話従妹恵美と叔母美智代の懸念

文字数 500文字

祐の従妹恵美は、その母美智代と、祐と美咲のことで、話をしている。

恵美
「私が、ちらっと祐君が神保町にいるって漏らしたら、美咲が直後に追いかけたの」
美智代
「それ・・・危険だよ、祐君には」
恵美
「止められなかった・・・遅かった」
「祐君、その後体調崩した」
「偶然か、トラウマが原因か・・・」
美智代
「うーん・・・昨日は途中から寒かったよね」
「トラウマ・・・でも、会ったばかりの美咲ちゃんに追いかけられれば、神経使うよね」
「それが重なったかな」
恵美
「美咲には、当面面会禁止って言い渡したけれど」
美智代は首を横に振る。
「難しいと思うよ、祐君を相当気に入っているよ、あの子」
「でなければ、夜に親戚の集いに割り込んで会いに来ないもの」
恵美
「祐君、雰囲気いいし、イケ面だし、やさしいし」
美智代
「でも、一度追いかけられて、嫌な目にあうと・・・」
「相手が違うとは言えか・・・」
恵美
「私、心配だから、行って来るかな」
「従妹だからいいよね」
美智代は少し考えた。
「うーん・・・まあ・・・すぐに帰って来るなら」
「長居は負担・・・いても一時間、あっさり帰って来なさい」
「夕飯になるようなものを持って行って」
恵美は、頷き、早速動き出した。
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