第268話タケノコ料理を食べながら

文字数 1,099文字

私、真由美は祐君のおば様の美智代さんと、博多の話題で、意気投合。

美智代さん
「あらー・・・真由美さんは博多?私ね、ホークスのファンなの!」
「それと、どんたく祭り!」
「女子大生の頃、行ったなあ・・・楽しいよね、豪快で」
「櫛田神社もいいなあ、川端も好き・・・」

私、真由美は、心が浮き立った。
「ありがとうございます!うれしいです」
「私も川端が好きで、女子高生の頃は、よくブラブラ、毎日です」

美智代さん
「かき氷のすごいお店とか」
「あ・・・でも、いい感じなのは、川端ぜんざいかなあ」


「是非、いらしてください、ご案内します」
美智代さんは、満面の笑顔。
「そうねえ・・・たまには面倒な亭主と、アホ娘をほったらかしに」

・・・そこで、恵美ちゃんが反応。
「若い子でも楽しめるの?」
「ぜんざいも、かき氷も好きだけど」

私は恵美ちゃんの丸い目も好き。
「キャナルシティって大型ショッピングモールもあるよ」
「地下街も、お楽しみ」

・・・そんな盛り上がりも、あったけれど、タケノコ料理尽くしとなった。
「土佐煮」「タケノコご飯」は当然として、「タケノコのお刺身」「バター焼き」珍しい「タケノコハンバーグ」「中華風の炒め物」などなど・・・様々に美味しかった。

祐君は、大人しく食べていたけれど、やはり恵美ちゃんと叔母さんから、色々聞かれることになった。

美智代さん
「前より、顔色はいいかな、落ち着いた?」
祐君
「ありがとう、軌道に乗って来た」
「まだまだ大変だけどね」
恵美ちゃん
「ピアノも復活したみたいだね、動画で見たよ」
祐君は苦笑。
「ジュリアと再会して、中村先生に、下手って怒られてさ」
「仕方ないから練習している」
「それ始めたら、疲れて、夜は熟睡」

美智代さん
「悩みは?」
祐君
「仕事に遅れが出ないように」

少し間があった。
「愛奈と、姉貴は、面倒」
恵美ちゃんは、プッと吹く。
「愛奈ちゃんか・・・面倒そう・・・私は・・・いいや・・・」
「瞳ちゃんは、任せて」

祐君
「愛奈ってね、夜中に電話して来るタイプ、それも長電話」
「どうでもいい話でね」
「叱ると泣く」

美智代さん
「着信拒否にしたら、どうなるのかな」

純子さんが、首を横に振った。
「おそらく、その夜中に押しかけて来ます」
「かなり、近所迷惑になりそう」

「それもあって、古今のメンバーに入ってもらいました」

そこで、恵美ちゃんが、手をあげた。
「はい!私も参加!いい?」

祐君は、「はぁ?」と恵美ちゃんを見た。
「何の係?古今読む前に、学校の勉強では?」

美智代さんは、「うんうん」と頷くけれど、恵美ちゃんはめげない。
「私もモデルする、いいでしょ?」
祐君
「モデルねえ・・・恵美ちゃんが・・・?」

少し考えている感じである。
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