第345話連休初日の話し合いなど

文字数 1,100文字

いわゆるゴールデンウイークが始まった。
特に就職活動が無い時期の大学生であれば、遊び放題になる時期でもある。
しかし、祐と女子たちは、最初の3日間はデスクワークをすることになった。
そのための話し合いを持ったのは(主導権を含めて)女子たちだった。
純子
「とにかく、秋山先生と平井先生、万葉集の原稿を先に仕上げようよ」
真由美
「そうだよね、それが終わらないと、スッキリと遊べない」
春奈
「祐君が原稿作成、私が注釈、真由美さんがイラストと写真の構想、朱里さんと純子さんで誤字脱字チェックでいいかな」
朱里
「食材もお菓子も大量にあるよね、いいかも」

その流れに、祐は謝った。
「ごめん、みんな、したいこともあるのに」
「僕が事故に遭ったりして遅れてしまった」
(その祐の謝罪には、全員が首を横に振った、祐は悪くないと)

話が一段落して、レイラの話が出た。
純子
「愛奈ちゃんに聞いたら、用件のみで終わったみたい」
真由美
「少し可哀想な気がするけど・・・いいか」
春奈
「住む世界が違う、そんな感じ」
朱里
「とにかく自己承認欲求が強い子、だから暴言を吐いてでも、注目されたい」

祐は、少し考えて発言。(女子ばかりなので、やはり引いている)
「暴言の芸は、かなり古いけど、笑点がわかりやすい」(言葉が、タドタドしい)
最初に真由美が反応。
「あ!円楽さんと歌丸さん?あれ好き」
純子も笑う。
「私、楽太郎さん、歌丸さん、先代円楽さんの掛け合いも好き」
春奈はさっそくタブレットを操作、その動画を全員に見せる・
朱里は、その動画で目を丸くする。
「すごい・・・面白い!でも悪気があるようでないよね」

祐がポツリ。
「浅草に行きたくなった・・・夜に行こうか?」
(誰も反対がないので、今夜に行くことになった)

連休後半の「伊東別荘合宿」の話題になった。

「芳江さんが食材を準備済みって言っていた」
「音楽と観光、食事が中心」
「それから、恵美ちゃんは来ないよ」
純子
「何かあったの?」

「テストの成績が悪くて、怒られたみたい」
「かなり泣いた、でもさ・・・遊び過ぎもあるから」
真由美
「恵美ちゃんの、まんまるお尻も好きなのに、残念」

「親父と母さんは、撮影旅行で博多と奈良、名古屋にも行くらしい」
「真由美さんと純子さん、朱里さんのご実家にも」
春奈は、祐の姉瞳が気になった。
「お姉さんは、家に?」
祐は、フフンと、笑う。
「県庁のPRの仕事があるらしい、しかも連休の真ん中に」
純子
「でもさ、お姉さん、キチンとして好きだなあ」
真由美
「超美人だよ、明るいし、話が合う」
春奈
「確かに、キレキレって感じ」
朱里
「祐君が引き過ぎでは?」

祐は「暴虐の女王だ」「ソトヅラに騙されないで」と首を横に振っている。
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