第290話「シャワー中の祐君急襲」と、その結果・・・

文字数 986文字

「裸の祐君って・・・」
私、真由美は、祐君の部屋のドアを開ける時、メチャ心臓がドキドキした。
いつかは、祐君をモデルに絵を描きたい、写真を撮りたい。(美大生としてですよ!決してアヤシイ思いはありません・・・言い切れませんが)
あの白くてなめらか、しっとりお肌は・・・うん・・・ヨダレがでそう(妄想?でも、おさえられない)
純子さんも、何を考えているのか、顔が赤い。(まあ、どうせフラチなことでしょう・・・ご自慢の豊胸包み込みかな)(でも、祐君はジュリアで慣れているかな)(私は・・・そこまで・・・無い・・・)

そんな二人は、祐君の部屋に入って、シャワー中の祐君を急襲した。

純子さんは、強い言葉。
「祐君!帰って来たなら、帰って来たって言いなさい!」
私も負けない。
「眠れなかった、心配で」

祐君は、慌てた声。
「あ・・・ごめん・・・もうすぐシャワー終わるから」
「少し待っていて」

純子さんは、そんな祐君を責めた。
「うん、見えるよ、うっすらと」
「見ていていい?」

私も苛めたくなった。
「お尻が可愛いなあ」
「絵になるお尻だ」

祐君は、また焦り声。
「あのさ・・・恥ずかしい、そういうの」
「ソファで待ってて」

純子さんは、さらに祐君を責めた。
「シャワー手伝おうか?」
「一度、祐君にしたいなあと」

私も、純子さんの「路線」に乗った。
「祐君の隅々まで、きれいにしてあげる」
「入っていい?」
(ここで、乙女の恥じらいは、ない)
(なにより、素肌の祐君を見たいのが、本音)

祐君は必死。
「却下します」

純子さんは、強い。
「今、私、バスタオル持っている・・・意味わかる?」
私も続く。
「これが・・・着替えなの?了解」

祐君は、何も言わなくなった。
うっすらと映る様子からは、シャンプーを始めたようだ。

純子さんは、その姿を少し見て、やさしい顔に戻った。(いじめ過ぎかなと思ったらしい)
「ゆっくりでいいよ」
「ソファで待っている」

私も残るわけには、いかなかった。(祐君を洗いたかった)
(純子さんと一緒にソファに座って待った)

数分後、祐君は髪の毛を拭きながら、私たちの前に来た。
「最近、シャワーをしていると、不思議な声が聞こえて来る」

純子さんは首を傾げた。
「あら・・・不思議」

「なんだろうね、それ・・・聞き間違いでは?」

祐君はキッチンに向かった。
「珈琲淹れます」

純子さんと私は同時に「はい!」
何のことはない、そのまま「日常」に戻っている。
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