第326話野球部監督は謝罪拒否 高校の謝罪対応は未定

文字数 865文字

凶行の「犯人」健治が通う高校(祐の従妹恵美と、今回問題の美咲が通う学園でもある)の校長は、まだ、対応を決めることができない。
それは、野球部監督岩田が頑固に謝罪を拒否しているため。
その野球部監督岩田の言い分としては、

「健治は野球部期待のエースであり、打撃も優れている」
「健治がいなくなれば、夏の甲子園など、全く期待できない」
「健治は、部活の練習で、被害者を襲ったわけではないから、野球部は無関係」
「もちろん、学校行事に関連して襲ったわけでもないので、学校も無関係」
「相手が死んでしまったわけではない、気にする必要はない」
「単なる子供の喧嘩を大事にしないで欲しい」
「健治は、なるべく早く野球部に復帰させたい、学校も警察にも圧力をかけるべき」
「金属バットをかわせなかった、被害者にも重大な責任がある」
「何でもかんでも、野球部を悪者にしたい、そんな悪意を感じる」
「今までの野球部員の努力を否定するような、悪意に満ちた雰囲気は受け入れない」

それに対して、他の教師からは、

「それは身勝手すぎる」
「健治は、殺人未遂も予想される重罪を犯した」
「岩田監督も凶行ビデオで確認したはず」
「自分が謝罪をしたくない、指導責任を問われたくないからの無理やりの反論」
「少なくとも、本校野球部で使用している硬球と、金属バットには高校名も書いてあった」
「それなのに、高校と無関係とは、世間一般では通用しない」
「死んでもかまわないと思って投げつけた金属バットをかわせないのが悪い、そんなことをマスコミが聞いたら、野球部だけでなく、本校全体が酷く書かれる」
「あるいは、都や文科省からも注意、それ以上の措置も取られますよ」
「そんな我々に呆れて、被害者への謝罪の前に、警察がマスコミ発表してしまいますよ」
「ますます、本校への非難は高まりますよ」
・・・・・
等の反論が多い。

それでも、野球部監督岩田は、謝罪の意思を見せないので、校長も頭を抱えるだけ。
事件を知った父兄や高校理事たちからも、学校の無対応(非対応)を非難する声が連日高まっても、何もしない、そんな状況が続いている。
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