第272話祐は真面目に練習 純子と真由美は、フラチな妄想

文字数 1,188文字

私、純子としてはフルートの朝練で、ゼイゼイしている祐君を見ていて、「お昼のぶっつけ本番大丈夫かな」、その不安は、確かにある。

でも・・・それはともかく・・・あかん・・・

何が、あかん?

いや・・・フルートを吹く祐君の唇や・・・
見た瞬間から、うん・・・あかん・・・

・・・って、なまめかしい・・・微妙な唇の動き、ブレス・・・指使い・・・出て来る音・・・
刺激満載や・・・
その目がフラチ?
朝から何を?
今さら遅い・・・身体の奥が・・・そんな状態やない

あの可愛い唇・・・うちにも、欲しいなあ・・・
そう思うと・・・あ・・・ほら・・・危険

フルートを少し休んで、顔を赤くして、ゼイゼイする胸の動きは・・・ムンムンお色気や・・・

はぁ・・・ピアノ限定にしてもらいたい・・・
あの唇が危険や・・・フェロモン発生装置や・・・

明太子女がいなかったら、押し倒しているかも・・・
はしたない?いや・・・もう、そんな状態やない・・・
思いを遂げたい・・・女からで何が悪い?

って・・・横を見ると、明太子女も・・・顔を赤くしとるし・・・(でも、祐君はうちのもの)
もう・・・本番では、お面か、覆面で吹かせんと・・・
う・・・また・・・吹いとる・・・はぁ・・・唇と音だけで、腰が立たん・・・



私、真由美が、祐君のフルート姿を見て聞いて、最初に感じたのは、造形的な美しさだった。

ギリシャ神話で、女神に愛される美少年(半裸)が、フルートを吹いているような感じ。
結局、女神は、その美少年を欲しくなって、「自分のもの」にしてしまう。(この世の命を奪って、永遠に天界での召使にする)

祐君に、ギリシャ少年風の半裸の衣装を着せて・・・フルートを吹かせたら・・・

そう思った途端、胸がドキン、恥ずかしい程にブルンと揺れた。(最近、成長した!)
揺れたら・・・あの・・・火がついた。
博多女やけん、一旦火がつくと・・・おさまらんばい・・・

もう・・・祐君の艶めかしい唇・・・
フルートの上を動くなめらかな指・・・
私の身体の芯まで響く甘い音・・・

少し休んでいる時の、祐君の赤い顔、胸の揺れ・・・

危険なほどに、祐君を欲しくなった。
理屈はない。(博多女は、理屈では求めん)
純子さんがいなかったら、とっくに押し倒したと思う。

でも、こんなにしたのは、祐君が悪い。
女の子顔(愛奈より可愛いかも)白い肌、胸元、華奢な身体つき

じっと見ていたら、心臓がバクバク、下半身はムズムズ(奥に火が付いた)

欲しいよ、祐君・・・いいかな・・・我慢できないよ
って、だめなのが、わかっているから、またそそる

隣の純子さんは、真っ赤、胸を抑えとるし・・・(たっぷりやなあ・・・また増えた)
って・・・純子さんは、関係ないし(祐君はあげない)

祐君、女神になるから、こっちに来て
ねえ、天界で一緒に・・・いいでしょ?

真面目に練習をする祐を見ながら、二人の隣人女性は、そんなフラチな妄想に囚われていたのである。
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