機関車
文字数 477文字
蒸気機関車で、タンク機とテンダー機の違いは、よくご存知であろう。
テンダー機とは、文字通りテンダーの付いているロコで、逆にボイラーのわきや運転台の背面に水タンクがくくりつけてあるのが「タンク機」だが、実際には水タンクだけでなく、石炭庫もかついでいる。
だがなぜか、そのことは命名に影響を与えていない。タンク機を「タンク炭庫機関車」とは呼びません。
テンダー機のテンダーとは、ハシケの意味。
タンク機はロコ1台で1ピースだが、テンダー機はロコ本体とテンダーの2ピースに分かれている。そこで問題。
「テンダー機からテンダーを取り外した場合、残りの部分をいったいどう呼ぶべきか」
機関車本体? ちょっとピッタリ来ないような…
私見なのだが、これを意味する単語は、どうやら日本語のボキャブラリーには存在しないのではないかと思う。
ただ英語では、この部分をエンジンと呼ぶようだ。つまり英国人は、テンダー機関車とは、「エンジン」と「テンダー」からなっていると認識しているわけ。
しかし「エンジン」という言葉ひとつで機関車そのものを意味する場合もあってややこしい。