ぶどう2号
文字数 311文字
茶色い客車や旧型国電。
あの色のことを「ぶどう2号」と呼ぶけれど、辞書で見るかぎり、『ぶどう』に茶色という意味はないようだ。
では、とウィキペディア先生に相談すると、
「ぶどう」というのはもちろん果実のグレープのことで、ゆえにブドウ色と言えば本来、ワインレッドみたいな色をさす。
ところが面倒なことに、「葡萄」は「ぶどう」だけでなく、古来「えび」とも読んだ。
だから「えび色」もワインレッドを意味する。
ところがさらに面倒なことに、この世には「えび」という名の動物もいて、「えび色」とはイセエビみたいな赤茶色を意味した。
ここで盛大な混同が行われ、(国鉄では)「ぶどう色」が茶色を意味することになったらしい。
(という私の解釈)