列車番号

文字数 586文字


 突然、恥ずかしい昔話を思い出した。
 ずっと関西に住んでいると、東京や関東の事情にはうとくなる。
 例えば相模鉄道や新京成電鉄などは、乗車するどころか車両を見たことさえない。
 そのくせ趣味で、関東鉄道などは乗り歩いている。
 そしてある時、時刻表を見ていて気が付いたのだ。
 40年ほど前のことだが、そういえば国鉄当時、駅に置いてあったり車掌さんが持ち歩いていたりする時刻表は、必ず交通公社発行のやつだったね。鉄道弘済会発行のやつではなくて。
 あれはなぜだろうね…

 それはともかく、私の気づいたことだが、あれはたしか横浜線だったと思うが、時刻表に乗っている列車番号が、なんと「M」のないやつだったのだ。
 1234Mではなくて、ただの1234。
(あるいは横浜線ではなかったのかもしれぬ。私の関東地理は当てにならぬ)  
 
「えっ、電車ではないのか。では一体何が走っているのだろう?」

 現在であれば、ウィキペディアで一発で分かることなんですがね。
 当時のことだから、仕方なく私は出かけていった。
 もちろんそのためだけに神戸から出かけたのではなく、旅程を変更して。
 そして現地に着くと、当たり前のような顔をして103系が走っておりました。
 大都市近郊では列車番号のつけ方が違うことを、私は知らなかったのだ。
 そういえば、この話を友人にしたら、鼻で笑われたことを思い出した。
 ゆるさん…。
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