スハネ16
文字数 437文字
オハネ17を冷房改造してスハネ16にする時には、きっとまだ誰も思いついていなかったのだろう。
後知恵ではあるが、オハネ14みたいに、
『でかいクーラーを2つ、トイレとデッキ部分の屋根にドカンと乗せればいいのだ』
ということに。
だけどまだ当時は、
『クーラーというのは、分散式を屋根上にズラリと並べるものだ』
というのが常識で、本当ならオハネ17も、
『オロ61をスロ62に冷房改造した時のように、屋根を低くしたかった』
ところだけれど、それはできなかった。
オハネ17は3段式の寝台車だから、低屋根化するなんて考えられない。
だからやむを得ず、上下寸法の小さいクーラーをわざわざ新設計して、「屋根上ズラリ」を実現することにした。
数えてみるとこのクーラー、1両あたり9個もあるから、例えばスロ62の5個と比べても、パワーの乏しいクーラーではあったのだろう。
20系でやったように、スハネ16もでかいクーラーをなぜ床下にドンと置かなかったのか、理由は知らない。
コスト面かなあ?