車掌車

文字数 582文字


 車掌車といえば「ヨ」だけれど、トイレの設備はなく、やっとついたのがヨ8000だったということは、どこかで聞き知っていた。
 つまりそれまでのヨには、トイレはなかった。
(ヨ2000、ヨ3500、ヨ5000、ヨ6000のこと。コキフ、レムフにはあった)

「ああそうか。職場も改善されていくのだなあ」

 ヨ2000(昭和12年)というのが最初の新造の車掌車で、それまでの車掌車はみな、古い2軸客車を改造したものだった。
 片側にオープンデッキを設けた以外は、もろに客車の顔をしている。
 それが昭和12年になって、やっと新造の車掌車が作られるようになり…

 ところがですね、ある有名なサイトさんで形式図などを閲覧するうちに気が付いた。
 もちろんヨ2000の形式図にはトイレなど描かれていない。
 だがそれ以前の客車改造の車掌車たちには、ちゃんとトイレが描いてあるのです。
 古いヨにはトイレがあったのです。それがヨ2000以降はなくなって…。

 なんていうか、これって労働環境の改悪じゃないですかね。

 ついでながら、元々デッキのなかった客車は、車掌車化改造に際してデッキをつけるが、もともとオープンデッキだった客車を改造する場合には、まったくそのまま。
 車内はともかく、外観は客車時代と変わらない。これも全く知らなかった。

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