ドレン

文字数 464文字


 駅のホームから、クモハ223-2000の床下機器をぼんやり眺めていて気が付いた。
 なんと、

「空気圧縮機・除湿機」

 と名札の付いた機器箱がある。
 えっ、まさか最近の電車って、空気タンクのドレンを取らないん?

 それで気が付いたのだが、そういえば最近は、車内にいてもホームにいても、ドレン音を耳にしなくなったような気がする。
 例外と言っていいのかどうか、山陽電鉄の3000系は、コンプレッサーが停止するときに自動でドレンを取るようになっているらしく、そんな音がする。

 人が手動でドレンを取っていたのは大昔の話であるはずで、その頃の記憶では、人が手動で空気タンクのドレン弁を開いた時、ものすごい勢いで水と空気が飛び出してきて、見ているだけで怖いような気がした。
 そんなものも自動化されてしまって、勝手な言い草だが「知らぬ間に…」という感じがする。

 そういえばパンタだって、シングルアームではなく、下枠交差型でもない普通のパンタって、いつの間にか見かけなくなっているね。
 今日の外出時に探してみたが、結局ひとつも見ることができなかった。

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