なぜ鉄道が好きなのか?
文字数 1,345文字
「お前はなぜ鉄道が好きなのか?」
と私自身が質問を受けたわけではないが、少し考えてみよう。
質問者は鉄道には全く関心がなく、「なぜそんなものが好きなのだろう?」と理解できず、純粋に疑問に感じていると仮定して。
おそらく鉄道ファンでない普通の人々の感じ方は、大なり小なり、そうなのでしょうが。
で、この疑問文に対する説明として私が考えたのが、以下のようなこと。
あなたの目の前に、いま1匹のドラゴンがいるとする。
ゴウゴウと鼻から吹き出す炎で分かる通り、生きている本物のドラゴンで、動物園にいるゾウが小型に思えるほどそのサイズは大きく、本当に小山のようで、体重は100トンを超えている。
ドラゴンの体を作る材質は、私やあなたのようなやわらかいタンパク質ではなく、岩石のように中身の詰まった固く頑丈なもので、1000度の高温にも平気で耐える。
今は昼寝をしているのか、ドラゴンは身動きもしないが、それが不意に身じろぎをして、足の先を軽く動かしたのだが、たったそれだけでも小石が散らばり、岩だって押されてゴロゴロと動く。
ついにドラゴンは目覚めたようだ。
四肢に力を込める。
首を動かして周囲をにらむ。
力を込めると筋肉が体表に浮き出し、関節がググッと曲がるのが分かる。
「あっ、動き出した」
ところが、これでは終わらない。
翼をブウンと動かしたかと思うと、あっという間に飛び去り、その勢いたるや何と比べれば良いのか。
すぐさま視界から消えてしまうのだ。
上記の文章の一部を変えて、もう一度コピペします。
あなたの目の前に、いま1台の電気機関車がいるとする。
機械室から聞こえてくるMGの音で分かる通り、生きている本物の電気機関車で、動物園にいるゾウが小型に思えるほどそのサイズは大きく、本当に小山のようで、自重は100トンを超えている。
電気機関車の体を作る材質は、私やあなたのようなやわらかいタンパク質ではなく、岩石のように中身の詰まった固く頑丈なもので、1000度の高温にも平気で耐える。
今は発車の時間待ちをしているのか、電気機関車は身動きもしないが、不意にブレーキをゆるめ、車輪をほんの少し動かしたのだが、それだけのことでもレールがしなり、枕木だって押し下げられてたわむ。
ついに電気機関車は目覚めたようだ。
ヘッドライトが点灯する。
ブロワーが動き始める。
機械室から単位スイッチの音が聞こえ、モーターに電圧がかかると同時に車輪が回転を始めて連結器が伸び、軸重が移動するのが分かる。
「あっ、動き出した」
ところが、これでは終わらない。
車輪を1回転させたかと思うと、あっという間に加速し、鉄のレールをしならせつつ走り去るその勢いたるや、何と比べれば良いのか。
すぐさま視界から消えてしまうのだ。
おわかりでしょうか?
もしも本物のドラゴンに出会った経験のある人がいたなら、その人はすぐさまドラゴンのファンというか、とりこになってしまうでしょうよ。
私が人生の最初に出会ったのが電気機関車だったのか、蒸気機関車だったのか、今となっては分かりません。
だけどそんな「ドラゴンもどき」が、2歳ぐらいの子供の前に姿を現したのだから、一生消えない深い印象を残すということもあるんじゃないですかね。
と私自身が質問を受けたわけではないが、少し考えてみよう。
質問者は鉄道には全く関心がなく、「なぜそんなものが好きなのだろう?」と理解できず、純粋に疑問に感じていると仮定して。
おそらく鉄道ファンでない普通の人々の感じ方は、大なり小なり、そうなのでしょうが。
で、この疑問文に対する説明として私が考えたのが、以下のようなこと。
あなたの目の前に、いま1匹のドラゴンがいるとする。
ゴウゴウと鼻から吹き出す炎で分かる通り、生きている本物のドラゴンで、動物園にいるゾウが小型に思えるほどそのサイズは大きく、本当に小山のようで、体重は100トンを超えている。
ドラゴンの体を作る材質は、私やあなたのようなやわらかいタンパク質ではなく、岩石のように中身の詰まった固く頑丈なもので、1000度の高温にも平気で耐える。
今は昼寝をしているのか、ドラゴンは身動きもしないが、それが不意に身じろぎをして、足の先を軽く動かしたのだが、たったそれだけでも小石が散らばり、岩だって押されてゴロゴロと動く。
ついにドラゴンは目覚めたようだ。
四肢に力を込める。
首を動かして周囲をにらむ。
力を込めると筋肉が体表に浮き出し、関節がググッと曲がるのが分かる。
「あっ、動き出した」
ところが、これでは終わらない。
翼をブウンと動かしたかと思うと、あっという間に飛び去り、その勢いたるや何と比べれば良いのか。
すぐさま視界から消えてしまうのだ。
上記の文章の一部を変えて、もう一度コピペします。
あなたの目の前に、いま1台の電気機関車がいるとする。
機械室から聞こえてくるMGの音で分かる通り、生きている本物の電気機関車で、動物園にいるゾウが小型に思えるほどそのサイズは大きく、本当に小山のようで、自重は100トンを超えている。
電気機関車の体を作る材質は、私やあなたのようなやわらかいタンパク質ではなく、岩石のように中身の詰まった固く頑丈なもので、1000度の高温にも平気で耐える。
今は発車の時間待ちをしているのか、電気機関車は身動きもしないが、不意にブレーキをゆるめ、車輪をほんの少し動かしたのだが、それだけのことでもレールがしなり、枕木だって押し下げられてたわむ。
ついに電気機関車は目覚めたようだ。
ヘッドライトが点灯する。
ブロワーが動き始める。
機械室から単位スイッチの音が聞こえ、モーターに電圧がかかると同時に車輪が回転を始めて連結器が伸び、軸重が移動するのが分かる。
「あっ、動き出した」
ところが、これでは終わらない。
車輪を1回転させたかと思うと、あっという間に加速し、鉄のレールをしならせつつ走り去るその勢いたるや、何と比べれば良いのか。
すぐさま視界から消えてしまうのだ。
おわかりでしょうか?
もしも本物のドラゴンに出会った経験のある人がいたなら、その人はすぐさまドラゴンのファンというか、とりこになってしまうでしょうよ。
私が人生の最初に出会ったのが電気機関車だったのか、蒸気機関車だったのか、今となっては分かりません。
だけどそんな「ドラゴンもどき」が、2歳ぐらいの子供の前に姿を現したのだから、一生消えない深い印象を残すということもあるんじゃないですかね。