キハ181

文字数 784文字


 キハ82がエンジンを2つ持っていたことは、よくご存じだろう。
 1個は通常の走行用エンジン。
 もう1個は発電用エンジンで、これがクーラーや暖房を駆動していた。
 走行用エンジンがアクセル全開になる時というのは、列車は目いっぱい走行中なのだから、エンジン冷却に問題はない。
 床下にあるラジエーターには走行風がバンバン当たるのだから。

 問題になるのは発電用エンジンの方で、例えば夏の真っ盛りに駅に停車している時でも、発電用エンジンはガンガン回っている。
 だけど停車中に走行風はない。
 だから走行風による冷却はあきらめ、発電用エンジンのラジエーターは、床下ではなく車体側面にバンと張り付け、屋根上にファンを置いて、このファンが起こす風で冷却することにした。

 キハ181はキハ82に形がよく似ているが、中間車のキハ180は、キハ80とは少し違うところがある。
 キハ80とは違って、キハ180は屋根上にでかいラジエーターが乗せてある。
 このラジエーターで走行用エンジンを冷やすのだけど、不思議なのはキハ181の方で、こやつの屋根上にラジエーターはない。

 じゃあどうするんだと思ったが、キハ181もキハ82と同じように2個エンジンで、側面ラジエーターと屋根上ファンがあるわけだけど、キハ181の場合には、電源用エンジンだけでなく、走行エンジンもこのラジエーターで一緒に冷却してしまう設計なのだろうね。
(キハ181の屋根上にラジエーターを乗せると、軸重が過大になるそうな)

 ところが、ここで不思議に思えてくるのが12系客車で、オハ12とオハフ13にはエンジンなんかついていないから、どうでもいいが、問題はスハフ12の発電用エンジン。
 これって走行中、停車中に関係なく、冷暖房使用時には負荷運転しているわけで、キハ82のように屋根上のファンもないくせに、どうやって冷やしているのだろう。
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