動輪シスターズ

文字数 705文字


『動輪シスターズ』

 とはどういう言葉であろうか?
 いや、こんな単語は存在しなくて、いま私が作ったのだが、その意味は、

「国鉄制式機において、動輪径が同じであるロコたち」

 実に分かりやすい。
 さっそく1750ミリを眺めると、よくご存知の通り、動輪の直径が1750ミリであるロコとは、

C51 53 54 55 57 59 60 61 62

 となる。これが動輪シスターズだ。

「なんだ、下らないじゃないか」  
 とのお声もあろうが、次に1400ミリでは、

D50 51 52 60 61 62

 これだけ? いえいえ、とんでもない。

C12 C56 が加わる。

 ローカル線向けの小型機がD51なんぞと径が同じなのが、面白い気がしません?
 しかも、1400ミリはまだこれだけでは終わらず、

ED12 ED24 EF50 まで含まれる。

「なんだ。マイナーな奴ばかりじゃないか」

 というお言葉は聞こえないふりをして、次は1250ミリ。
 1250には、EF58をはじめ、旧型ELの多くが含まれるが、それだけではない。

9600 4110 E10

 ほらほら、混迷の度を深めてきたでしょ。(4110は、本当は1245ミリだが許されよ)
 
C10 と C11 は1520ミリだが、実は C58 も同じ1520。
 シリンダのボアとストローク、ボイラー圧力ともに違うが、動輪径だけを見れば、C58はC11のテンダーバージョンと言えるのかもね。

8620 C50 C52は、ともに1600ミリ。
 1600ミリといえば ED54 があるが、

「ED54は8620の電機化、かつミカド化・バージョンである」

 とまでは、いくら私でも言わないのでご安心ください。 



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