愛称

文字数 636文字


 昔々といっても明治の頃だけれど、関西鉄道という私鉄が存在して(→国鉄関西線)、そこのロコたちのクラス分けは、なんというか風雅でありました。
 ウィキペディアによると、

池月(いけづき) 
飛龍(ひりょう)
雷(いかずち)
望月(もちづき)
磨墨(するすみ)
鬼鹿毛(おにかげ)
電光(いなずま)

 などなど。
 たとえば雷クラスは、後に国有化されてB6の一部になっている。

 同じように風雅であるかどうかは別にして、昭和30年代の新車両たちにも愛称のついている例が多かった。

製造年      型式       愛称
32年     101系     (なし)
33年     151系     こだま型
        153系     東海型
        20系客車    あさかぜ型
34年     155系     ひので型
        157系     日光型
35年     キハ81系    はつかり型
36年     キハ82系    白鳥型
42年     581系     月光型

 だけどこれ以降は、こういう愛称を聞かなくなった気がする。
 なぜだろうね?
 ダイヤ改正に恨みはございませんが、ヨンサントウ以降、世の中が忙しくなり過ぎたのかもしれない。 
 ついでに白状すると、この表を作りながら、

「キハ82前面の翼を広げたような模様は、『白鳥』という名にちなんだ翼の形か?」

 と一瞬思ったりしたが、そうではなくて、単純にキハ81のヘッドライトケースの塗分けを平面化しただけの意匠なのだね。
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