キハ2連

文字数 674文字


 関西に住んでいるとよく見かけたので、キハ35系は全国区の車両だと思い違いをしてしまう。
 本来は関西線用で、天ナラ(奈良機関区)に集中配置されていた(あと新潟にも)。

 それが関西線の電化であちこちに散らばったが、やはり関西圏と縁が深かったようだ。
 
 例えば四国には1両もいなかったかもしれない(北海道にも)。

 非電化時代の片町線で気が付いたことだが、両開き3扉のキハ35系はそれなりに重宝で、当てにされていたようだ。
 よくこんな編成を見かけた。

キハ35・キハ55

 片運転台のキハを2両つないで1ユニットにしたのだろうが、

「キハ55の座席定員の多さ」



「キハ35の立ち席スペースの多さ」

を組み合わせることで、ラッシュ時にも閑散時にも対応できることを目指したのだろう。

 こういう事情はどこでも同じだったようで、四国でこんな編成を見た

キハ47・キハ55

 大歩危、小歩危だったから、土讃線だね。

 キハ35ほどではないが、キハ47も両開きドア、ロングシートありということで、ラッシュ時の乗客さばきを期待されたのだろう。


 まだ出始めだった頃、新品ピカピカのキハ47の7連を福知山線で見かけたことがある。
 キハ47は、トイレ付きとトイレなしの2両で一組だから、1ユニットはこんな感じ。わかる?

←→

 これで7連を作るのだから、

←→←→←→→

 という編成になりそうなもの。

 だが私が見た編成は違った。
 やはり国鉄はすごい。

←←←←→→→

(今になって考えれば、メーカーで落成して回送されてきた直後、そのまま整備して走らせたのかも。いかにも甲種回送めいた編成ではないか)

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み