映画
文字数 395文字
珍しくも映画のお話。
昭和33年制作の「張込み」という作品。
冒頭の何分間かは、ひたすら列車が走りまくるという素晴らしさ。
九州へ向けて東京を旅立つ主人公たちが乗車した「あさかぜ」(だったか?)をカメラで追いかける。
「あさかぜ」といっても、20系じゃありませんぜ。
ナハ10。
昭和35年以前だから、窓下には三等車を示す白の3本線つき。
白黒映画だが、塗色はおそらく「ブドウ2号」であろうよ。
けん引は、始めはEF58だが、途中からC59やC62に変わる。
みなさま、一度ご覧あれ。
日本の映画と言えば、どの映画もどの映画も一時期、登場する蒸気機関車が同じ一台きりだったことがあるように思う。
きちんと調べたわけではないが、山口号が走り始めるよりも前。
どの映画にも、決まってC11227が顔を出していた。
あの時代、稼働している蒸気機関車は、日本中にたった一台しかなかったのだろう。