停止目標
文字数 767文字
ホームの停止目標のことはよくご存じでしょうが、停車するときに運転士が目標にする『4』とか『8』とか『12』といった小さな看板のこと。線路際に立ててある。
その最大数、例えば12連の長さしかないホームに12連電車を止める時の停止目標が、これまたおなじみのペケ。
こんな感じ。
↓
『X』
ホーム端へ行き、このペケが仲良く2つ並んでいるのを見つけると、私は嬉しくなってしまう。
こんな感じ。
『X』『+』
私は
『X』を電車ペケ、
『+』を機関車ペケと呼ぶことにしている。
電車ペケと呼ぶ理由はもちろん、電車やキハの運転士がこれを目標に列車を止めるから。
そして『+』は、さらにいとおしい。
ああ、機関車ペケ。
もしもあなたが12系客車の12連をけん引し、EF58で三ノ宮駅に停車するとすれば、電車用ペケなんか見てちゃいけません。
ちゃんと機関車用ペケを見てないと。
お客さんが乗り降りするのだから、客車はしっかりとホームにかからなくてはならない。
でもホーム長は12両に限られているから、機関車次位のスハフ12がホーム先端ギリギリにピッタリ止まる必要がある。
この時、機関車がホームから外れるのは構わない。
だから機関車ペケは、ホーム先端を越えて、機関車1両分だけ先に立てられている。
(電車ペケと並んでいることもある)
大阪緩行線では、全駅ではないが、いまだに機関車ペケが立っている。
列車線だけでなく電車線でもそうなのだが、いったい何のためなのか、立っている駅とない駅があるのがどういうわけなのか、理由は知らない。
最近は使用しなくなったようだが、クハ/クモハの運転席に機械があって、個々の駅における停止目標を音声で指示していたことがある。
あの音声では残念ながら『X』をペケではなく、バツと呼んでいたから、鉄道会社的にはそうなのだろう。