ああ、キハ40番台

文字数 727文字


昭和28年、国鉄はキハ10系を作りました。

昭和32年、キハ10系の改良型として、キハ20系を作りました。

昭和36年、通勤型として、キハ30系を作りました。

 この時点で、すでにキハ40は存在していた(初代。客車から改造したキハ)。

 ところが昭和41年、問題が発覚する。

「近々、近郊型キハを製造する予定なのだが、40の次だからって、それをキハ50系と呼ぶわけにはいかないじゃないか」

 なぜって、キハ50は既に存在しているし、そもそも数字の50以上は、2個エンジン車の意味ではないか。

 そこで、新型の近郊キハ(両運転台)は、20番台に押し込んで、キハ23としました。その北海道型もキハ24とし、キハ25の手前ぎりぎりに収めることに成功しました。

「いや、待てよ。近郊の片運転台車はどうすんだ?」

「しゃあねえ、客車改造キハをゼロ番台に移動させて、40番台を開けよう」

「ゼロ番台って、キハ01なんかのところかい? 機械式でもねえのに?」

「しかたないだろ? あー、新型近郊片運は、キハ45な。その北海道型はキハ46。客車改造のキクハ45とキサハ46を廃車にしといてよかったよ…」

「そんなことなら、キハ23をはじめからキハ40と呼んどけばよかったですね」

「知るか! いやいや、今から16年後、新キハ40系というのができるから、その時にするさ」 

「すると何ですかい? その新生キハ40の片運車はどうなるんで?」

「キハ47かな?」

「それだと、キハ45、キハ46に並びますね」

「えーい、うるさい! バタン(ちゃぶ台をひっくり返す音)」


(おまけ)
 数字の50以上は2個エンジン車だって? 
 じゃあキハ60、キハ65、キハ90系、キハ81、キハ82、キサシ80の立場はどうなるん?
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