キャブ
文字数 362文字
これは「もう時効だからね」的な部類の昭和時代のお話。
まずやるべきことは、ラッシュ時ではなくて、さしも忙しくもない時間帯の駅ホームに立つこと。
駅の規模は、ある程度大きくなくてはならない。始発の普通列車があるぐらいなら最高。
そして形式は何であれ、発車待ち中の機関車の真横へ行って、物欲しそうな顔をしていればいい。
するとかなり高い確率で、機関士さんがあなたをキャブに招待してくれる。ああ、あこがれのキャブライド。
もちろん停車中だけですよ。発車前には下ろされ、お礼を言って機関士さんとは別れ、たいがいはそのまま客車の客となる。
このやり方で少なくとも、EF81、DD51、DD13、EF62のキャブ内を見学したことがある。
ただ逆に言えば現在と違って、「鉄道ファン感謝祭」みたいな催しは当時はまだやっていなかったからね。